その１
施設から「胃瘻が嫌なら出て行け」と追い出された話。
施設は、胃瘻にしないと、手間がかかって困るという。

その２
飢え死にすると脅迫するケアマ。
なんでケアマネがそんなことを言うのか。

その３　
胃瘻をしたら入れてあげるという老健。
老健って、在宅に帰すための施設では？
あ、そうか。
在宅に帰すためには、胃瘻が無いといけないと思いこんでいる？

その４
「胃瘻病床を持つ老健」を紹介された。
胃瘻病床？
胃瘻アパートもあるくらいだから、胃瘻病床もあるのか。
老健には、医療は無いはずなのに、胃瘻はある？
あ、胃瘻て、医療では無くて介護だったのか！

その５
「胃瘻だけでは病院が潰れると泣きつかれた」という相談。
なんのこっちゃ？
「胃瘻に、透析をつけないと入院させてくれないという療養病院」
誇張もあるのだろうが、重症化してくれないと病院経営が
成り立たないという側面はあるのだろう。
「透析をおまけにつけないと」に、笑ってしまった。
透析で５００万、胃瘻で５００万。合計で一千万コースだ。


家族が私の家庭教師。
病院のいろんな話を教えてくれる。
面白い話がゴロゴロ。

ある大学病院の廊下を歩いた。
みんな管だらけ。
沢山の延命処置を施されている。

最高学府で最高の高度医療。
それはいいが、全部が高齢者だったらどうなんだろうが。

こんなことをやっていては、日本の医療費は持たないだろう。
開業医報酬の１０円議論は、医療費議論の本質ではない。

終末期医療こそが、急がれるのだ。
困ったことに、ケアマネが医者風をふかしてお医者さんごっこをやっている。


こんな医療・介護に誰がしたか？

医療者、患者の双方に責任があるが
法曹界、マスコミの責任も重い、

先日も、深夜まで、マスコミの取材を受けた。
「医療崩壊と医師法２１条の関係」について。

なんでそうなったか？としつこく聞くので
あなたたちマスコミがそうしたのですよ！と説明した。

こう言ってもまだ分からない。
分からないマスコミが間違った記事を書き続けている。

その記者は「別の若い在宅医を紹介してくれ」とのこと。
「在宅医は１０年以上の病院の経験がいるので若い医者には向かない」
と答えた。

介護保険以前からやっているのが、本当の在宅医。
若くしてこの世界で開業するのは、たいてい営利系。
その区別も話した。

話が飛んだ。
胃瘻を強要する病院には自覚症状が無い。

なんだろう、この文化の差は。