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2種類の老健

2011年12月17日(土)

老健とは、本来、在宅復帰のための準備施設。
しかし、現実には特養への入所待ち施設になって、在宅には帰らない。
本来の目的と現実が全く解離しているが、誰も何も言わない。
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ある老健にショートステイ中の患者さんの往診を頼まれた。
正確には、大量の向精神薬を処方するために往診という形を取らないといけない。
なぜなら、老健には医療が無いから。

本当に医療は無かった。
お薬も点滴も何も無い。
ほとんどが認知症の寝たきり患者さん。

目隠しされて置かれたら、
ここがどんな施設か分かるのだろうか?

私は、特養と老健と療養病床の区別が全くつかない。

夜勤の職員は、看護師であったり介護士であったり。
両者は区別されていない。
医療がないので、何かあれば病院に搬送する。

老健は介護施設なので、「身体抑制」が無い。
病院は医療施設なので、抑制してもいい、らしい。
その辺で、見る人が見れば分かるらしい。

しかし、なんじゃこら?という感じ。

看取りはほとんど無い。
在宅復帰もほとんど無い。
ほとんどが特養待ち。

そこは、胃瘻などめんどくさい患者さんは一切取らない老健なのだ。

いいのか悪いのか分からなくなってきた。

医療が無いから余計な延命措置が無く、救われているのかもしれない。
しかし在宅復帰は絵に描いた餅。

在宅支援しない老健は、療養型病院と再編したほうがいいのでは?

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