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尊厳死と安楽死

2012年01月15日(日)

午後は、京都に移動して病態栄養学会に参加した。
クリニックからの演題発表の前に、興味深いデイベートセミナーを拝聴した。
「高齢者のPEGの是非」のシンポでは、ナント、尊厳死と安楽死が混同されていた!?
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面白いデイベートが盛りだくさんの学会2日目だった。
・コレステロールは下げるか、下げてはいけないか?
・肥満は、手術か薬か? ・・・・・

最後のデイベートは、胃瘻の問題。

高齢者が植物状態になった時に
胃瘻の注入を中止できるか否かが、デベート・テーマだった。
最近、どこに行ってもこのテーマばかりだが。

ある偉い先生が、満員の聴衆を前に、以下のように解説された。

「注入の中止は、消極的安楽死なので、やってはいけない・・・」

「消極的安楽死???」
どこからそんな言葉が出てくるのか?

1週間前の近畿在宅推進フォーラムでは、
沢山の現場の先生は、注入を中止していたのだがだが。

消極的安楽死?
何十年前の話か。
そんなことも知らないエライ先生が話をしているた。

それは全く違うので、終了後に尊厳死と安楽死の違いを説明した。
分からなかった時代の話だ。

エラい先生にもご説明申し上げた。
しかしエキスパートでも、尊厳死と安楽死の違いを知らない現実に、ガクゼンとした。
そんな先生も、まだやはりいるんだ。

尊厳死協会・常任理事として、まだまだやるべき仕事があると、悟った。

帰りに京都・美濃吉でお雑煮を食べた。

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この記事へのコメント

昨夜のNHK「親を看取る」で、自宅で胃ろうをしている親を、これ以上は見ていられない。止めてほしいと、在宅医に話す場面がありました。

40歳の医師は、一旦、在宅医のチーム(?)に戻り相談をしていました。
胃ろうについてのガイドラインを、「筋弛緩剤を投与するのが積極的な安楽死なら、このガイドラインは消極的な安楽死ではないか」と。

最終的には胃ろうを止める前に、患者さんは、肺炎を起こして亡くなられてしまいました。

テレビを見ながら、消極的安楽死?と疑問符が頭に残りました。
長尾先生のプログを見て、なるほど・・・と。

こうしたテレビでの、なにげない(?)発言は怖いですね。
NHKは全国放送ですし、このような特集は多く方が見ているのではないでしょうか。。。

Posted by よしみ at 2013年04月22日 12:50 | 返信

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