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12月16日(火)研修医の女医さんと夜9時半まで往診しました。日本のがん拠点病院は一体どうなってるの?

2008年12月16日(火)

 今日もハードな1日が終わりかけた時に、ある家族がかけこみ相談に来られました。地域の大病院に肺がん末期で通院していたがもう歩くこともできずに困っている、今晩からでも在宅医療をお願いしたいとの話でした。夜に勉強会があったのですがキャンセルし、研修医の女医さんとさっそく訪問しました。在宅医療は腰の軽さが命です。

 伺うと肺がんが脳に転移してほぼ寝たきり状態で会話も不安定です。診察と今後の話し合いが終われば9時半でした。

 病院の先生は一体何を考えているのでしょうか?患者さんが通院できなくなって亡くなってから紹介状を書くつもりなんでしょうか?このような紹介状のない末期がん患者さんご家族からのSOSの依頼が今週だけでも3人目です。日本のがん医療は一体どうなっているのでしょうか。病気は診るけど、人間や生活は診ないのでしょうか?

 やはり今週も「がん拠点病院が日本のがん医療のがん」のような気がします。がん拠点病院のスタッフが1人でも、この情けない現実に早く気がついて欲しいと思います。私は、市民講座やマスコミやこのブログで何度も叫んでいるのですが、まったく届きません。どうすれば早く紹介してもらえるのでしょうか?簡単なことなのですが・・・。しかしこの研修医が今後は味方の1人になってくれると思うと果然やる気が出ます。


 帰り道にさらに認知症の患者さんをさらに2人往診しました。遅すぎて2人とももう寝ていました。
早すぎても遅すぎてもいけない。患者さんの機嫌のいい、都合のいい時間を見つけるのも在宅医の大切な仕事です。

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