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4月11日(土)
2009年04月11日(土)
医療志民の会設立シンポジウムに参加、無謀にもシンポジストとして発言して見えてきたこと シンポジストには有名人、小松秀樹先生(虎門病院)、竜先生(がんセンター長)、全国医師連盟の黒川先生もおられ、フジテレビの黒岩アナが司会を務めました。 無名の町医者が壇上に上がることは無謀かとも思いましたが、在宅医療の駐車禁止問題、医師がなぜここまで訴訟を気にしながら診療しなくてはならないのか、などを問題提起しました。
午後から上京し、「医療志民の会設立シンポジウム」にシンポジストとして参加しました。
黒岩アナからは「なぜ日本医師会がリダーシップをとれないのか」という質問が来ましたが、難しくてうまく答えられませんでした。2時間半のシンポジウムでは、医療崩壊の原因、特に医師の過重労働、小児科、救急のハイリスク医療がテーマになりました。おおざっぱに言って、医療崩壊は、お金か、メンタリティーかと議論すると、私はメンタリティーを主張し、皆さんはお金の方と考えておられるようでした。私は、医師と患者さんの信頼関係についてもっと深く考えたいという思いが強くなりました。
終了後の共同記者会見では、面白いやりとりがありました。「日本医師会や官僚、患者遺族が今日何故来ていないのか?こんなことでは日本の医療は100年経っても変わらない」「そんな陳腐なことを言うマスコミがいるから医療崩壊がおこるのだ」てな議論もありました。
懇親会では、諫早市医師会長さん、宮古市長さんなどの時の人や、有名人、実力者と意見交換しました。ある有力政治家が駐車禁止問題を国会で取り上げてくれると聞き、思わず嬉しくなりました。
深夜に今週3人目の患者さんが亡くなられたという電話が鳴りました。さすがに東京からは行けないので当院の若い医師に往診を依頼しました。
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この記事へのコメント
初めまして。わたしは先日の医療志民の会に参加した者で、民間シンクタンクで医療の持続的発展について模索中です。
先生はパネルディスカッションにおいて、「事故調は、院内で事実を伝えることから・・・」と発言しておりましたが、本当にそのとおりだと思います。医療事故の被害者らがことの真相を確かめたいと考えたとしても、多くの場合でアクセス可能な情報は限られております。しかもカルテ改ざん等で、必ずしも内容が真実であると確信のもてるものでありません。実はこのことが、医療事故被害者達の最も本質的な不満ではないでしょうか。
私は医療崩壊を防ぐ第一歩は、院内業務の透明化、すなわち正確な記録を残すこととそれをつまびらかに開示することだと考えております。また先生の貴重な御意見をお聴かせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by rickie at 2009年04月17日 03:42 | 返信
rickieさん
私がわずか数秒間しか話さなかった内容をしっかり聞いてくれていて感激です。あなたの仰せのとうりです。しかしカルテを書く時間がないのも事実です。この問題だけでも詳しく話すと1時間かかりますが、呼んでいただければ参上します。この議論が医療再生の半分で、私自身は最重要課題だと思っています。個人メールでもください。また5月16日に東京ビックサイト国際会議場で、90分間の講演をしますが、その中でも触れるつもりです。
Posted by カズ at 2009年04月17日 11:45 | 返信
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