昼は特定検診について考え、夜は「つながりの会」という尼崎のみならず阪神間一円の介護関係者の集いに参加しました

　お昼から尼崎国保の野口緑保健師さんらと特定検診についての情報交換をしました。尼崎市発祥の特定検診（通称メタボ検診）は、様々な問題も指摘されていますが、受診率４０％を達成した尼崎市では、それまで放置されていた重症生活習慣病患者さんが大勢掘り起こされ、検診に命を救われています。大規模な科学的検証までには相当な時間を要するでしょうが、素晴らしい成果が上がっているとの印象の報告を受け、大変たのもしく思いました。特定検診と医療機関の連携をさらに密にするために今後も野口さんと一緒になって行動していきたいと思います。尼崎市から「日本初の国家事業としての予防医療」が始まった意義はとても大きい、と認識しています。

　数件の往診を終え、夜はＪＲ尼崎駅近くの居酒屋さんで「つながりの会」という、尼崎のみならず阪神間一円の介護関係者の集いに参加しました。この会に参加するのは３回目ですが、毎回素敵なゲストが来られます。今回は、救助犬を派遣するボランテイア団体の代表の方が来られていました。私は犬が好きなので、是非、セラピードッグとして在宅医療の現場にも来て頂けるようお願いをしました。

　主催者から私に与えられたスピーチの演題は「がん対策基本法から認知症対策基本法へ　―カーネルおじさんの呪縛は解けるか―」という大変難しいお題でした。本来は１時間かけてお話したいような内容です。元気な尼崎の介護関係者（報道、役所も）から元気を一杯もらいました。

　ＪＲの脱線事故から４年。アルカイックホール周辺は１日中黒い服を着た人の姿が絶えませんでした。被害者の心の傷は４年を経ても何も変わっていないと感じました。合掌。