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B型慢性肝炎患者さんの経口薬治療にも公的助成を
2009年11月02日(月)
もし国会議員さんでこのブログを読んで頂いている方がおられるなら、是非とも考えて頂きたい話です。連日テレビで「C型肝炎の患者さんへの朗報」という政府広報が流れています。インターフェロン治療中の患者さんには「ワシのこの治療より良い治療法ができたのか?」と必ず聞かれます。「そうではありません。今の治療のことです。肝炎治療への国の助成金が余っているのです」と答えます。
C型慢性肝炎患者さんに比べて、B型慢性肝炎患者さんはかわいそうです。まずC型慢性肝炎患者さんのインターフェロン治療は1年間ですが、B型慢性肝炎患者さんの経口治療薬は一生に近い形で続きます。C型慢性肝炎患者さんの半数は治癒しますが、B型慢性肝炎患者が真の意味で治癒されることは稀です。そんなB型肝炎患者さんの経口薬治療には公的助成が無いのは、まさに官僚が「インターフェロン」という言葉に勝手に縛られた結果に見えます。柔軟に修正すべきです。
今夜もまだ30歳代のサラリーマン、B型慢性肝炎患者さんが夜診の最後に来られました。彼は、ゼフィックスとヘプセラと薬をずっと飲んでおり、治療経過は良好ですが彼に限らずB型はゴールは見えません。「薬局で支払う薬代は?」と聞くと「毎回、16300円です」と即答されたのでビックリしました。診察代は2000円前後で採血検査をするとさらに3000円余計にかかります。彼は、毎月、約2万円の医療費を半永久的に払い続けています。今のご時世、これは大変なご負担だと思います。しかも彼は母子感染であり、何も悪いことをしたわけではありません。
たとえ月1万円でも彼も救済して欲しいと切に願います。
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この記事へのコメント
全く
Posted by おじさん at 2009年11月28日 09:54 | 返信
はじめまして。ヘプセラ・ゼフィックス併用中の者です。
肝炎基本法案をうけて4月から患者負担限度1万円/月だか1万円/1回だかって話もちらほらは耳にするのですが当地徳島県のページでは未だに口径薬のことは書かれていません。
インターフェロンの助成の時もHP上での徳島県の対応は遅かったみたいですが、先日も9週分の窓口支払い3.5万円超でいつも捻出には苦労しています。
長尾Drの声が議員さんにも届くことを願っています。
Posted by neo_pu21 at 2010年04月09日 04:09 | 返信
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