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「吹田ホスピス市民塾」で講演。関西医療を考えるオカンの会。東京医大兵庫県支部同窓会。

2009年11月14日(土)

 診察と往診を慌ただしく終えて2時から吹田ホスピス市民塾に講演に出かけました。「最期は家か病院か、はたまたホスピスか」というテーマで2時間タップリお話しました。本会会長の小澤氏は吹田にホスピスを創ることとホスピスマインドを市民に啓発することを目的に精力的に活動されています。普通の市民との質疑応答が私にとっても一番勉強になります。早々にアンケート結果も送って頂き、多くの参加者に喜んで頂けたようでうれしかったです。また吹田でお話したいと思いました。

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  その後、地元、尼崎商工会議所で行われた関根友美さんが主宰する「医療を考える関西オカンの会」による「患者力」という市民フォーラムを拝聴しました。かの有名な勝谷誠彦氏、梅村聡議員、「奈良の妊婦たらいまわし事件」の当事者でもある西尾健治先生、「兵庫県立柏原病院の小児科の再生」の当事者である丹生裕子氏という豪華メンバーによる大変興味深いシンポジウムでした。かつての人気テレビ番組、「ムーブ」がそのまま尼崎に来た感じでした。
私自身もこのような大きな市民フォーラムを主催してきましたが、結構、裏方作業が大変です。関根さんは準備と司会進行と、激務を見事に果たされました。今後も関西オカンの会と長尾クリニックの共催で市民フォーラムをしたいね、と話して会場を後にしました。

 夜は三宮で催された東京医大兵庫県支部の同窓会に参加しました。東京医大本部から来られた教授先生らと地元の医師の懇親の場です。東京医大の催しの最後は必ず肩を組んで「東京医大校歌」を歌いますが、久々の校歌斉唱でした。2次会では、次期全国病院協会会長の先生を中心に「医療再生」に関する熱心な議論が続きました。特に麻酔科医の過酷な勤務実態には驚きました。麻酔医がいないため手術ができなくなっています。以前(私の研修医時代)は外科医が手術と掛け持ちで麻酔をかけていました。しかし現在では麻酔専門医がかけなければいけないので必然的に麻酔医が大幅に不足しています。新臨床研修医制度見直し、大学病院改革、そして日本の改革、政権交代など本当に果てしない議論が続きました。帰宅すると3日連続で午前2時を回っていました。

  こうした間にもたびたび在宅患者さんからの携帯電話が鳴ります。明日は往診したあと、久々にゆっくり休養です。

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