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「悔しい!!生活保護はやりすぎよ」
―3割負担と1割負担の間で怒り悩む患者さん―
2009年12月19日(土)
毎日、患者さんたちはお金の話ばかりです。「先生は金儲けができてええな」と関西人らしく素直に嫉妬されます。
今日は、診察室で「悔しい!」と言って泣き出す患者さんがいました。子供は離婚が契機でうつになり働けなくなりました。本人は週3回のパートで一家を養っているという68歳のC型肝炎患者さんです。給料はわずか数万円ですが、「窓口負担が1割から3割負担に増えた。もう医者にはかかれない」と私に怒ります。たしかに1割負担だとなんとか医者にかかれるが、3割負担となると「とても無理」と言って通院を諦めたり、薬を勝手に間引きして飲む方が増えてきました。この方は、本来ならインターフェロン治療の対象者なのですが、経済的な事情で今は諦めています。仕事も休めません。
「先生、生活保護の人の方が私よりずっとええ暮らししてるわ。悔しい・・・」と泣き出しました。たしかに、高級車に乗り、美味しいものを食べ歩き、温泉旅行もし、高級ペットも飼い、高いペットの医療費も払い、酒もタバコも好きなだけたしなむ生活保護の方が結構おられます。もう少し言わせて頂くなら、彼らは医療費も無料なら、新型ワクチンなども全部無料です。無料ですから中には毎日、何軒もの医者めぐりをする患者さんもおられます。止めても聞き入れてもらえません。
「私が一生懸命アルバイトして払った税金があの人たちのペットの医療費に使われるのは、悔しい・・・」と、いう気持ちは良く理解できます。
理不尽な話はまだあります。公害喘息でお金を沢山貰いながら沢山タバコを吸う患者さんも、どう考えても間違っていますよね。しかし禁煙の話をすると烈火のごとく怒りだします。万一、喘息が治ってしまえば公害患者ではなくなり、生きていけないからでしょうか?患者でいる限り生活保護よりもずっと多額の補償金を貰えます。もちろんごく一部の患者さんの話ですから、誤解のないように。民主党政権は「可哀そう」という政策が多いようですが、真に困った人は助けるのですが、自助努力可能な人は簡単には助けない、といった厳しい姿勢で社会保障政策に取り組んで頂きたいものです。
「正直者がバカをみる」そんな日本になりつつありますので、正念場だと感じます。鳩山総理には、時には厳しいことを言って欲しいものです。
誰も怖くて言えない話ばかり。思い切って書いてみました。
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この記事へのコメント
こんにちは。私は約七年前、公立の大きな病院で 大うつ病と診断されました。パニック障害で救急車のお世話にもなりました。今はパニック回避が上手になりましたが、今月になってからは「心臓病かな・・」程、日に何度も苦しくてソラナックスを飲みます。二年前からは双極性障害2型の治療中です。一進一退の繰り返しです。完治したかに感じる程 調子の良い数ヶ月も在りましたが、今は日に何度も躁うつが強くコロコロ出ます。辛いです 悲しいです 子供達は私を起こさずに遅刻もせず登校しますが、学力は言うに及ばずです。仕事先に迷惑を掛けたくないし こんな姿を人に見られたくないので、年内は休みを取りました。ゆっくリすればするほど じっとしていられなくて...。命の火が消えそう、その前に出来うる限りの事をしたい。私は、生活保護の担当者の新教育プログラムや訓練の充実が、今はとても必要で節税効果も高いと思います。なんだか訳わからんですね、pcはあまりよく使えませんが、また見せて頂きますね。
Posted by マミー at 2009年12月23日 05:10 | 返信
バイポーラー?型。これを来年の合言葉として修行します。
なんとか力になれるよう、がんばります。
Posted by カズ at 2009年12月26日 03:40 | 返信
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