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10の病院に断られました。

2010年04月13日(火)

昨日は、朝から晩まで入院希望の在宅患者さんの病院探しでした。10の病院に満床を理由に断られました。ご家族は泣いています。私は、「泣くことはない、明日また探そう」と
言いました。

 

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急性期病院は門前払いです。わかっていてもご家族を納得させるためにみんなの前で電話をします。療養病床も満員です。社会的入院ばかりです。

日本人は本当に病院が好きです。病院に入院して寝たきりになって、家に帰って来ても不安になってまた入院を希望されます。

当院の地域連携室には4名の事務員さんがいますが、1日中、病院を探していました。夜9時に私は「どうしても見つからない」とご家族に謝りました。また明日、頑張ろうね、と。でも、一体なんのために入院されるのでしょう?紹介状を書いていて本当に辛いです。

 

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この記事へのコメント

私の医院は在宅支援診療所ではありませんが、寝たきりの患者さんを2人ほど抱えています。2人とも高齢で、寝たきりであり、今後、肺炎を起こしても急性期の病院の受け入れは無理かなと思っています。家族も在宅での看取りを希望しているようですが、いざとなったときはわかりません。私自身、体調を崩したり、所用で緊急の往診が無理なときもあると思います。24時間365日対応はまったく無理な状態です。そばの訪問看護ステーションも人出不足で24時間対応は名ばかりや当てにできません。今後の高齢化を考えると開業医はどうしたらいいのでしょうか?

Posted by shojio at 2010年04月13日 09:55 | 返信

shojioさま
在宅医療は、在宅療養支援診療所だけが行っているわけではありません。
先生のような特に専門とされない開業医がになっている部分が意外と大きいです。
私は、いつも「ドラゴンヘッドとロングテイル」と表現します。
ドラゴンヘッドとは、在宅専門で、年間看取り数50人以上のクリニック。
ロングテイルとは、先生のような、年間看取りゼロないし数名程度のクリニックです。
在宅療養支援診療所以外の看取りも相当あるようで、ロングテイルを合わせると
もしかしたらヘッドに劣らないのではと思います。
さて、ご質問への回答ですが、
●国民に看取りの文化、死生観を啓発する。
●療養病床、介護病床、後方支援病院の充実を図る
私は、この2つが2025年までの両輪だと思います。
お互い頑張りましょう。

Posted by 和 at 2010年04月14日 02:18 | 返信

恐れ入ります。私のような人間がお答えするのは大変恐縮ですが・・・一人のケアマネージャーの体験として書かせていただきます。

神経難病の方でご家族様は在宅の先生に、自宅で看とってやりたいといわれましたが途中で入院された方がいました。

延命措置は一切しないということでした。その在宅の先生は「ろうそくの灯が消えるように・・・」とおっしゃる先生です。「人間、食べられようになったらその時が寿命や。」と私が訪問した時もご家族さんの前でお話されていました。

ご家族様もいったんは在宅で、と決心されても心は常に揺り動いていらっしゃいます。

内心、いつかは入院へ、となるだろうなあ、きっと耐えられないだろうなあ、と思っていました。
ご家族様が大変に一生懸命に介護に明け暮れていたからです。

介護保険制度や医療保険制度が全てをカバーはできません。
ご家族様の受容がどこまでできているのか、いつも私は言葉の端々から汲み取る努力をしました。

どうやって入院できたかは、その方がある病院が経営している病院のデイサービスと訪問リハビリを利用されていて
私と家族様とで院長先生に直談判しに行った事と、そこの訪問リハのOTさんの力添えもあったからだと思います。
最期はご家族様病院でそろって看取ることができたそうでうす。

急性期の病院探しは本当に大変と思います。だから私はあえて急性期病院からの退院の話があれば家族様にMSWさんとともに在宅へのお話を進めていきます。家に戻られても困る、と家族様は言われますが、急性期の病院を必要とされている方がいるのです、と話します。

そして在宅への準備を早めに始めますが、24時間緊急管理加算とって本当に困った時に電話ですませるだけでなく、24時間取るのであれば本当に看護師さんが行ってくださるところを捜します。神戸にはあります。

家族さんに安心していただける環境を最大限作ることが使命、とも思っています。

えらそうなことばかり書きましたが、今日、新規依頼でアルコール依存症の方の面接に精神病院(閉鎖病棟)に行ってきました。今月末あたりに退院だそうで自宅前が酒屋でもちろん販売機もあります。飲みすぎで死にかけたらしいです。肝臓もかなり悪いようです。奥様はパートに出ないといけません。

病院で依存症のパンフをいくつもとって来ました。

私の母もアルコール依存だったので断ち切れないことはわかっています。お酒を断ったのは癌末期に近く食欲がなくなり始めたころでした。他にも病気はありましたが。

私もアルコールは大好きですが今は事情があり、止めています。ビールの宣伝見ると飲みたいな、と思いますがまだ我慢できます。

でも今日面会した方は認知症もあり、断酒は無理では・・・と汗が出ました。

帰りは奥様と電車で途中まで帰りました。この奥様に全てがのしかかるのか、そして子供さんにも・・・
と思うと心が重いです。

依存症の怖さは家庭内でも経験しているので恐怖です。

でも明日も逃げることなく、道を探っていきます。
現場で頑張っている方がたくさんにらしゃるので、それが私を突き動かしてくれます。

話がそれて申し訳ありません。いい訪問看護ステーションさんが見つかるといいですね。
答えになっていなくて申し訳ありません。

Posted by 山崎裕子 at 2010年04月14日 11:00 | 返信

山崎さんのような熱心なケアマネさんに関わってもらう患者さんは幸せですね。

私の患者さんの後日談ですが、
翌朝、御家族が勝手に救急車を呼ばれて、結局、最初に断られた病院に入れました。
介護者から「入院しました」と連絡があり、
「よかったですね」と答えましたが、私の顔は丸潰れです。
まあいいのですが、地域医療連携って、言葉は立派ですが、
実際には、患者さんの恫喝のほうが効く印象です。
救急隊に「地域医療連携」についてお話しますと、いくら言っても
無視されます。
どこもかしこも「連携」しようという明確な意思はないようです。
現場のもの同志の意見交換をしたいものです。

Posted by 和 at 2010年04月15日 04:15 | 返信

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