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新聞の医学記事を握りしめて入ってくる患者さん
2010年04月25日(日)
1日に何人か、新聞の医学記事を切り抜いて入って来られます。
「先生はまだ知らんやろうけど、パーキンソン病は治る」と誇らしげに教えてくれます。
得意げに話し終わると、「ここでそれと同じ治療をしてくれ」、と言われます。
まだ研究段階でも、マスコミは大きな見出しを付けて大袈裟に報道します。
あたかも、がんや難病がすぐにでも克服されるかのような錯覚を与えます。
患者さんは、当然、大きな期待を寄せます。
基礎研究と臨床研究、そして臨床応用には、大きな壁やステップがあることを
普通、患者さんは知りません。新聞に書いてあることだから、もう実用化していると
思いこみます。
あまりにしつこい人には、しかたなくその大学病院を紹介します。
多くの方は、行っても、やがて諦めて帰ってきます。
しかし、帰って来ずに本当にそこで治った方が、15年間で2人いました。
1人は、早期胃がんの、到底無理だと思われた内視鏡手術。
その主治医も無理だと言いましたが、患者さんが「ダメもとでいいから」と懇願。
やってみると呆気なく成功しました。
当時では、限界を超えた症例となりました。
東京まで行った甲斐がありました。10年前の話です。
もう1人は、B型肝硬変への核酸アナログ治療の臨床治験。
これは驚くべき効果がありました。
命は助かり、データは改善し、顔色はみるみるうちによくなりました。
だから、患者さんの夢はできるだけ壊さないように心がけています。
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