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ベランダの鳩
2010年05月08日(土)
連休中も、連休明けも超忙しく、今夜も帰宅は午前様になりました。
3日連続の「看取り」でしたが、今夜も呼び出されそうな予感。
そんな中、昼の往診中に困った問題に直面しました。
ベランダに巣作りした鳩さんへの対応に悩みました。
独居の在宅患者さんを訪問すると、彼女は怯え震えていました。
3日前からベランダに野生の鳩が巣作りをして、雛を生みました。
この方は、鳩が死ぬほど嫌いで、巣に近いベッドに近づく
ことすらできません。
巣から離れた、食堂の椅子の上で泣きそうな声でつぶやきました。
「怖くて一睡もできなかった」
「ヘルパーさんもケアマネさんもみんな女だから移動してくれない」
と、恨めしそうに私の顔を見ます。
もう一度、深く閉じられたカーテンを開けてベランダを見ると、
植物鉢の上に雛を抱いた鳩と目が合ってしまいました。
こちらも恨めしそうな目をしています。
この鉢を移動っさせようとすると、親はどんな行動に出るのだろうか?
移動させた雛が載った鉢は、今度はどこに置けばいいのだろうか?
どうやら思った以上に、難問であることに気がついてきました。
「そうだ、鳩の好きな人に引き取ってもらえばいい」
とも思いましたが、さて、どうやって探すのか?
「勝手に移動させたら、動物虐待医師と言われないだろうか?」
結局、「宿題ね!」と誤魔化して、その場を去りました。
市役所の市民生活課(?)に相談することにしました。
こんなことで役所に相談するなんて、怒られるかもしれませんね。
しかし、眠れなくて怯えている在宅患者さんが現実にいるのです。
在宅医としては、なんとしても解決しなければなりません。
3日前からベランダに野生の鳩が巣作りをして、雛を生みました。
この方は、鳩が死ぬほど嫌いで、巣に近いベッドに近づく
ことすらできません。
巣から離れた、食堂の椅子の上で泣きそうな声でつぶやきました。
「怖くて一睡もできなかった」
「ヘルパーさんもケアマネさんもみんな女だから移動してくれない」
と、恨めしそうに私の顔を見ます。
もう一度、深く閉じられたカーテンを開けてベランダを見ると、
植物鉢の上に雛を抱いた鳩と目が合ってしまいました。
こちらも恨めしそうな目をしています。
この鉢を移動っさせようとすると、親はどんな行動に出るのだろうか?
移動させた雛が載った鉢は、今度はどこに置けばいいのだろうか?
どうやら思った以上に、難問であることに気がついてきました。
「そうだ、鳩の好きな人に引き取ってもらえばいい」
とも思いましたが、さて、どうやって探すのか?
「勝手に移動させたら、動物虐待医師と言われないだろうか?」
結局、「宿題ね!」と誤魔化して、その場を去りました。
市役所の市民生活課(?)に相談することにしました。
こんなことで役所に相談するなんて、怒られるかもしれませんね。
しかし、眠れなくて怯えている在宅患者さんが現実にいるのです。
在宅医としては、なんとしても解決しなければなりません。
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この記事へのコメント
ベランダの鳩について、不思議な体験をしました。父が8年前に前立腺癌にかかり、手術の直前に私はこう祈ってました。「父の手術が無事終わり、癌がきれいに取れますように。そのために私はしばらくの間絶対に殺生をしません・・・。」と。そう祈った次の日でした。ベランダに鳩の巣と卵を発見したのは!
幸い物置として使っていた北側のベランダでしたので、混乱する思考を整理して、冷静に考えました。
きっと私のつぶやきが鳩の神様か何かに通じたんだ、受け入れるしかないか!
しばらくして3匹の可愛らしい雛が生まれました。決心した以上、鳩を決して驚かせないようにと温かい目で見守る方針で待つこと数週間、やっと雛たちが成長して巣立っていったのを確認したので「やっとこれで巣を撤去できる!」と喜々としてベランダに入ったところ、ナントまた可愛らしい新たな卵が二つ巣に入っているではありませんか!もう目が点でしたがやはりこれを撤去したら中絶みたいなもんで殺生やなぁーと私の良心が判断してしまいよりまして諦めてまた鳩さんにしばしの間借りを許すことにいたしました。ところが今度は様子が違います。親バトは卵を温めにきません?数日待ちましたがこれは中身が死んでいるんだなと判断して手を合わせて「もう死んでいるからこの卵はかえりませんのでさげさせてもらいますね。」と仁義をきって処分しました。不思議な気分でした。ふたつ並んだ小さな白い卵はまるで前立腺を思わせてくれましたから。
はたして父の手術は成功し、術後の経過も順調で現在にいたっております。
鳩3匹が巣立ちまで住んでいたベランダのお掃除は優しい私の旦那さまが二時間かけてしてくれました!
ものすごい糞の山だったんです。寒い時期でよかった・・。
私は「あれに手、つけるのはムリ~!!」と逃げ回ってたら仕方なしに主人が動いてくれました。
ヘルパーさんたちのお気持ちも凄くよくわかりますよ。先生がやらされる羽目にならないように祈ってます。笑!でも、誰かがどうにかしないとしょうがないですねぇ。
Posted by チズ at 2010年05月08日 08:16 | 返信
ベランダの鳩はそのままにしておくと、ダニが発生して後始末が大変になりますよ。って脅かすつもりも先生の責任でもありませんが、困りましたねぇ。済みません解決策でなくて。。。
Posted by じゅんこ at 2010年05月08日 04:39 | 返信
単純に鳩○総理が嫌いって事ですか?(笑)
Posted by kawasaki at 2010年05月08日 05:35 | 返信
私の住んでいるところは尼崎と比べると冬場でマイナス5度はあるでしょう。
車の温度計が尼崎を出るときは3度、家についたらマイナス2度という具合です。
尼では冬場でも虫がわくかもしれませんね。これからの季節だと尚更です。
何が言いたいかというと、私のした行為はあまりお勧めはできないということです。
あの体験があってからは鳥の巣などつねにチェックしてます。
Posted by チズ at 2010年05月08日 07:55 | 返信
Kawasakiさま、長尾です。
あはは。鳩を持ち出したタイミングが悪かったですね。
そう言われれば、ブラックジョークみたいです。
私はそこまで複雑な人間ではありません。
しかし考えたら、
まさに今の総理大臣を比喩しているみたいな話ですね。
Posted by 和 at 2010年05月09日 01:23 | 返信
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