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増え続ける、認認インスリン

2010年06月16日(水)

老老介護は、もはや普通。
認認介護も、それに近くなってきました。
インスリン治療患者さんが、気が付けば
認認状態に陥っていることも増えてきました。
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糖尿病と認知症の深い関係が明らかになってきました。
どうりでインスリンを打っている認知症患者さんが多いはず。

しかし、老老・認認となれば、インスリン治療は危険すぎます。
打ち間違いが懸念されます。
低血糖発作は絶対に避けなくてはなりません。

αGI(ベイスン、グルコバイ、セイブル)は、安全ですが、
誰が、1日3回、食前に飲ませるのでしょうか?
無理です。

SU剤は、低血糖の危険がどこまでも気になります。
インスリンも、打ったことを忘れて、2、3回打つと
命に関わります。

DPP-4阻害薬単独が、安全性が高いのではと、個人的には考えています。
インスリンを中止して、DPP-4阻害薬に変えて良好な経過の患者さんが、
当院では経験しています。

毎週のように、在宅スタッフが集まって、DPP-4阻害薬
についての勉強会を重ねています。昨日もそうでした。

スタッフ達に、「エビデンスはここで作ろう!」と檄を飛ばしています。

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この記事へのコメント

まさにうちのことですね!
今年の正月に、これまで10年来記入されていた父の自筆の血糖値管理ノートが去年の5月から見事に空白になっているのを先生と見た時は衝撃的でした。
要するに、去年の5月ごろから認知の兆候が父にあったということですね。それを裏付ける証拠はもうひとつ最近出てきました。固定資産税を納めていなくて家を差し押さえますという通知が年度末にきました。固定資産税納付も4~5月ごろですもんね。役所に即連絡を取り、事情を話してすぐに納付してきました。
それにしても、半年間、父の認知が進んでいることは誰にもわかりませんでした。その間に事故など無くて本当に良かったです。しかし、わかったからといって問題は山積みです。近日中に先生を始め、ケアマネ様、看護師様、ヘルパー様と私たち家族でのケア会議を再度計画中とのありがたい連絡を昨日NケアマネとK看護師様からお聞きしました。
こうして関係者が総動員して関わって下さると、何か見えない力で守られているような安心感を感じます。本当にありがとうございます。
しかし、こういったケアの網からもれている方々は一体どうなるのでしょうか?心配です。
自己責任というのもあまりにもお粗末だと感じてしまいます。

Posted by チズ at 2010年06月16日 12:39 | 返信

ご高齢で認知症の方でもインスリンが必須の状況で治療法選択に苦渋することが多くなってきました.
ご家族が一緒に住まわれていれば,ご家族がインスリン自己注射を行ってくれるのですが・・・
独居や老老介護や認知が加わってとてもできない方もおられます
病院で糖尿病外来を担当していますが,ご自宅での療法でいろいろ悩むケースがあります.

訪問看護にお願いして1日1回のインスリン補充療法をお願いするケースも

外来も様々な医学的以外の理由でインスリン自己注射を妨害する要因があります.

DPP-Ⅳ阻害剤は内因性インスリンが残存していれば,現時点でベストでしょう.
SU剤は内服をしっかりして食事量が減ったり感染症を合併すると低血糖になることがあります

DPP-Ⅳ阻害剤は管理の大変な患者さんにとって福音かもしれませんね.

Posted by 稲本望 at 2010年06月17日 12:57 | 返信

内因性インスリンが乏しいSPID-DMの場合は、DPP-Ⅳ阻害剤は、選択肢の一つにはならないのですね。現在のところは。

Posted by 田中正夫 at 2010年06月18日 05:41 | 返信

チズさま、長尾です。
何例かの経験を総合して書いています。
DPP4阻害薬の正式な評価は、たぶん1年ぐらい後に出るでしょう。
採用がまだの病院も多いとか。
開業医の方が新製品を早く使えるなんて皮肉だと思います。
予想に反して効くので、むしろ驚いています。

Posted by 長尾 at 2010年06月20日 12:32 | 返信

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