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タバコ屋さんとの会話

2010年07月05日(月)

患者さんに、タバコ屋さんを営んでいる方が何人かいます。
禁煙運動をしている私にとって、タバコ屋さんとの会話は勉強になります。
「世の中の価値観は多様である」
「絶対という言葉を多用する医者は信用できない」と、諭されました。
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店先に並んだだ、自動販売機には、100種類くらいの
タバコが見事にラインアップされていました。
これだけ種類があると、さすがに迷います。

「昔は、種類が少なかったので、それぞれに固定ファンがいて、
沢山納税できて、市から表彰されたものだ」と自慢げに話されます。

「表彰??」
「そう、市はタバコの税金で成り立っていたんだ。
上位納税者は市長が来て表彰してくれたんだ」

「何年ぐらい前?」
「30年前くらいまでは、タバコを沢山売ることが世の中への
最大の貢献だった。病院の病室にも大量に出前をしていた位だ」

「今は時代が変わりましたね。」
「そう。禁煙政策は仕方がない。でも、タバコ屋さんや
タバコ農家に転職補助金を出さないから問題なのだ」

ここから、少ずつしヒートアップしてくる。

「だいたいワシは、絶対これが正しいという政治家や医者は信用しない。
世の中、わかったような顔をしてエラそうに、絶対を振り回す知事など、
あんなやつが、一番信用ならないんだ」

「医者もそうだ。絶対こうすべきだ、と頭ごなしに言う医者は信用しない。
そういう医者に限って、失敗しても責任を取ろうとしない。」

「ワシはこう思うから、こんな方法もあるんじゃないか?といった
感じで、相談相手になってくれる医者を信用する。
医療の世界で、絶対なんて言葉を使う医者はオカシイ!」と。

いいことを言う在宅患者家族だ。

タバコ政策の話題に戻ろう。
タバコ1000円を主張してきたが、転業保障とセットでないと
タバコ農家や、タバコ屋さんの恨みを買うだけになる。

私自身は「禁煙原理主義」と揶揄されるが、そんなことはない。
寛容と対話は常に持ち合わせているつもりだ。

医療においても、相手の話をもっとよく聞こう。
待ち切れずに切れたり、怒って帰る患者さんがいても諦めよう。

「世の中の価値観が多様であること」を、
自分自身の魂に刻んでおこう。







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