政治に関心がない医師に、保険医の資格なし

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政治に関心がない医師に、保険医の資格なし

2010年07月25日（日）

先日の選挙で、医師の代表を作れなかった。
看護師、歯科医師、薬剤師、検査技師の代表は作れた。
この差は、いったい何だろう？

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大半の医師は、このように考えているだろう。

・政治は俺の仕事と何も関係ない
・医療と政治は別の世界だ
・医療は神聖だが、政治は汚れている
・俺が政治に関っても何も変わらない・・・

全部、間違っている。

９９％の医師は、保険診療している。
保険とは税金。
そう、税金で生活しているのだ。
普通のひとより、ちょっといい暮らしを。

だから、無関係なことでも、汚れたことでも、なんでもない。

社会保障という税金システムを生業にしている限りは、
政治にコミットする義務がある。
よりよい医療システムを考える義務がある。

診療報酬を上げろと言っているのではない。
政治を通じて、国民に貢献する義務がある。
これは、義務なのだ。

今の医療制度に国民は満足しているのか？
満足していないなら、提言する義務がある。
政治に国民の健康を託する義務がある。

今回、日本医師会、日本医師連盟は、まさに惨敗した。
医師全員は、このみじめな結果をどう受け止めるのか？
国民を幸福にする絶好のチャンスを失ったのだ。

医師会関係の幹部は、よーく、考え直すべきだと思う。

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posted by 長尾和宏 at 00:08 | Comment(3) | TrackBack(0)

この記事へのコメント

素晴らしい音楽的リズム！　引き込まれます。　短文なところが力強く訴えます。
長尾先生が立候補すれば当確なのに、と思ってしまいました。

おっしゃる通りと拍手したくなったり(特に公務員に近い立場の、公に奉仕する自覚）
でも良い医師ほど臨床重視で手が回らなかったのでは、と同情的になったり。

それにしても文末、「医師会関係の幹部は、よーく、考え直すべきだと思う」は、なぜ「幹部」なのか、業界勢力絵図が分からない一般人には見えませんでした。
(この檄文は医師向けでしたか？）

Posted by 梨木 at 2010年07月25日 08:51 | 返信

梨木さま、長尾です。
私は医師会幹部ではありません。
仮に幹部になりたくても絶対になれません。
その理由はとてもここには書けません。
医師を辞めたら書きましょう。
政治には、医師会とほぼ同一の組織である「医師連盟」という組織が関与します。
ここが、すべてを決めます。
我々末端会員には、単に通知がくるだけです。
はがゆい思いと悔しさを、短文に書きました。
決して医師向けではありません。
町医者のブログなど、９９．９％の医師は見ていません。
単なる私の遠吠えです。
しかし、医師以外の皆さんには、こんな町医者もいることを
知って頂きたくて、書いています。

Posted by 長尾 at 2010年07月26日 02:18 | 返信

医師，というより医師会の代表が作れませんでしたね
3人も支援するには無理があります
医師会としての意見や政策課題を政府に直接伝えられる人がいなくなりました

医師の議員はいますが，医師会ではありませんし

政治に関心の低い医師は多いですね

Posted by 稲本　望 at 2010年07月26日 03:53 | 返信