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お泊り可能なデイケア構想にブーイング

2010年08月28日(土)

厚労省は、お泊りも可能なデイケアを提唱しています。
昨夜の、「つながりの会」では、この提案に介護職から大ブーイングでした。
夜勤があると退職しなければならない、子育てヘルパーが多数出るからです。

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患者さんや御家族にとって、「泊まり」は便利なもの。
しかし、職員には当直業務が新設されます。
9時~5時で働いていたママさんヘルパーは、みな逃げ出します。

政策は、患者さんだけでなく、施設で働く労働者のことも
考えて作らなくてはなりません。
患者を立てれば、労働者が立たず。

新たなお泊り要員を確保しないと、この提案は
絵餅に終わるでしょう。

考えてみれば、医師の当直も同じです。
当直は大変なストレスです。

なにせ、相手は生身の人間。
失敗は許せません。

大臣が思いつきで言ったであろう新しい提案はいいのですが、
このような現場の声を充分ヒアリングしてからにすべきではないでしょうか。

これって、まさに、介護版「パンドラの箱」?
であることに、いまごろ、気が付きました。

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この記事へのコメント

現在も自費扱いで泊まりを行っているデイはありますね。
元々泊まる設備が無いので雑魚寝だそうです。
殆ど住み着いている状態の例もあるようです。

Posted by 板野 at 2010年08月28日 01:43 | 返信

長尾先生へ 私見です。
お泊り可能なデイケア構想。ワークライフバランスから考えても、柔軟な対応ができれば
良い発展形になっていく気がします。いろんな働き方を求めている方達がおられるのではないでしょうか。実現に頑張っていただきたく、コメントします。

今から40年以上前ですが、オランダのEINDHOVENという地方都市で、オランダ人のお家に夫婦で間借りしていた時期があります。ご主人は会社員。奥様は専業主婦と思っていたらご主人が帰宅すると(残業はありません)幼児2人と共に夕食して、夜勤専門看護婦のお仕事に出かけるのでした。ご主人がコーラスなどに出かける夜には、高校生のベビーシッターが来ていました。奥様は朝には戻っていて一緒に朝食して、お昼寝もしていたよう。当時の日本では考えられないことばかりで、びっくりでした。

でも今は日本も変わりましたね。それぞれのライフステージで働き方を選択できるのは良いことと思います。
批判もあるかもしれませんが、私も我儘マイペースで働いていたことを白状します。
私が新設の特養で介護職に就いた際二人の子供たちは大学生でしたが、夜勤のない非常勤募集だったので応募しました。誤解を招くようですが、人生を楽しむと同時に仕事に責任を持つためのキャパが、私にはその程度と判断したわけです。良い所長・同僚に恵まれ、勉強もしたし、充実した日々でした。夜勤をしない要員と言っても看護師の交替勤務と同じで、申し送りさえきちんとすれば特にトラブルなかったと思います。ただしどんな働き方でもプロ意識は必要。

その後ケアマネに転身する時も、丁寧にしたいからと我儘を言ったら「1件単価×20件以内」をOKしてくださる事務所があり(介護保険創設直後でケアマネが足りなかった)これも私のキャパシティでも勤まりそうと考え、転職しました。
残業手当・社会保険・退職金ほか全部なしでしたが、プランに強制が何もなかったので(ヘルパーが引っ張りだこで賄い切れなかった為それどころではなかった)とても働きやすかったです。ケアマネって忙しすぎさえしなければ連携も取りやすいし、ほんとにやりがいのある仕事で大好きでした。多分にファシリテーター的性格に合っていたようです。

でも仕事をしている時には言えませんでしたが、だんだん高齢者よりもっと若い人・子供達にお金と時間を使ってあげたい、という自分の気持ちの変化に気付くようになりました。
介護保険制度の創設目的は素晴らしかったのに変質してきて、必要なプランが組めなくなった上事務量だけが増える、新たにやりたいことも出てきて、卒業を計画。担当した方が入所・入院や永眠しても増やさず、残った10人を無事引き継ぎしました。
利用者様の個人情報は全部削除したのに、向こうは保存していたらしく、亡くなりましたのお知らせがあってお線香をあげに行ったりしています。
このブログでも、長尾先生はじめ医療職・介護職・ケアマネさんの奮闘を読みながら、ちょっと恥ずかしい思いもしています。でも人によって与えられたパワーも違うし…。

★結論  お泊まりつきデイケア構想、望まれていると思います。ブーイングに終わらず、どうしたらみんなで上手に担っていけるか方法を検討していただきたいです。
よろしくお願いします。

(プライベートなことも書いての長尾先生へのコメントで、長文でもあり、掲載はご迷惑でしょう。ご判断は一任します)

Posted by 梨木 at 2010年08月28日 07:56 | 返信

板野さんありがとう
今、何が必要か
現場の今を見るのではなく、今から続く高齢者の支援を考えたいです。
高校生のベビーシッターは今の日本ではとても難しいと思います。
それが出来る社会性、歴史が必要と思います。でもその人材は今シルバー人材にあるのかも。
さて、今の介護職員が、人を雇い子供を人に任せる、任せるほど本気の職業と思っていただけているのでしょうか、思っていただけている方ならば夜勤もされるのでは?
後はそれに見合う収入、それが直ぐできないのなら、介護保険の改正でなかなか出来ないベースアップ。何かしらない間に、子供手当て、これも良いが、今この社会に必要な介護を担う手当て作っていただければ、夜勤介護職にベビーシッター手当て。長尾先生何とかできないものでしょうかネ・・・
仕事とは、現状で物を考えるのではなく、お金をもらえるだけではなく、社会に貢献することの意義があると考えます。

Posted by 尼崎のワダアキコ at 2010年08月31日 12:40 | 返信

尼崎で小規模多機能勤務です。
泊まりデイについては反対というか無理があると思います。
まず勤務シフト組めません。いきなり泊まりもあるわけですから厳しいです。
かくいう私も8月に1ヶ月の泊りがあったので月の3分の1は夜勤になりました。いきなりです。
それ以上にケアマネが小規模多機能を敬遠するのではといった心配もあります。
ケアマネ替えなくていいですから。

Posted by 尼崎のギネス at 2010年08月31日 07:06 | 返信

尼崎のギネス さま、長尾です。
貴重なご意見、ありがとうございます。
ケアマネって、本当に大変な仕事ですね。
国はケアマネ対策を完全に忘れているように、感じます。

Posted by 長尾 at 2010年09月06日 01:40 | 返信

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