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ボランテイアバスからのメール

2011年04月22日(金)

3日前から、石巻にボランテイアバス(西宮発)に参加されている、
同世代のケアマネさんからの、ほぼリアルタイムのメッセージ。
やはり、大変な様だ。相当覚悟した方がいい。ご苦労さまです!
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2011.4.21、東日本大震災現地支援二日目

 

前夜の宿は、仙台郊外にある秋保(あきう)温泉のホテル。大広間に男70人がすし詰めの雑魚寝。布団なし。寝袋持参で寒さしのぐ。温泉に入れて助かる。でも温泉気分になれずリラックスできない。

 

温泉街や都市部はコンビニも動き、かなり平常。けれど地震で観光も大打撃。観光で現地支援の声。

 

翌朝6時起きで、配給のおにぎりのあと出発。

 

東松島市の港町に入る。景色が激変。道路沿いに瓦礫や泥まみれの家財道具が列をなして山積み。

港沿いに広がる広大な田畑は一面泥の海。大きな船やブイがおしながされて目の前の道に。

 

現地被災ボランティアセンターのコーディネーターは高知県つの町社協職員。若い彼が一週間応援に。その出迎えと指示で、七人ほどづつ10班に別れ地図と道具をもって被災民家へ歩く。土地勘なく迷子になる。助けがきてやっと到着。

 

家の中の泥だしと聞いていたが、家人からは庭のヘドロ出しを希望

 

家の中は 畳はだされ床下のヘドロもでていた

 

大きな庭には枯葉が一面に

あまり汚れていないように見える

シャベルをあててみる

枯葉の下は土ではなかった

粘土状態に固まった真っ黒なヘドロ。厚さ1020センチ。

草花の芽は出ず、土にミミズも生きられないヘドロの庭

もうひとつの沈黙の春

 

みな黙々とヘドロをかき出す

二時間で120袋の土嚢に

 

ボランティアのカナダ人男性と妻の日本人女性が被災女性に別れの握手をする

無口だった60歳くらいの女性が突然泣き出す

2メートルの津波で逃げた、やっと3月上旬にもどり片付けをはじめた、来てくださってありがとうありがとうと泣きながら510回とくりかえす

 

握手のスキンシップの温かさが涙を流せるようにしたのか

 

隣の家には×のマーク

遺体が発見された印

 

昼休憩に近くの小学校に

校庭は泥水

始業式で生き残った子どもたちの元気な声

 

昼から別の被災民家に

80近いおじいさんが今か今かと我々を待ちかまえていた

中に案内されてびっくり!

あまりの惨状に誰も言葉がでない

畳や家具や電化製品が津波にもみくちゃにされていた

畳は波に持ち上げられ、ヘドロを吸い込み重さ100キロ以上

大の男4人でやっと運びだせた重い畳も

タオルケットが泥水をたっぷり吸い込み、重くて両手で抱えきれない

押し入れダンスの引き出しにヘドロの泥水がいっぱい

臭くて吐きそう

全身のカッパにヘドロと泥水がつく

顔に跳ねてマスクも汚れる

タンスが重くて動かない

水でふくれて引き出しもあかない

バールでこじあける

中は泥水を吸い込んだセーターや下着でいっぱい

それらを出してやっとひっくりかえたままのタンスを運びだす

 

歩くたびにバリバリ

ガラス片をふみつぶす音

 

ヘドロが分厚く家具や畳にこびりついて厚手のゴム手袋がすべる

 

大切な着物も、思い出のアルバムや土産物もヘドロまみれで捨てていいと

あきらめると

 

ヘドロまみれの重い畳13枚、タンスや服など一階の主な家財道具を出し終わる

 

みな疲れはてる

カッパの下で汗が全身に吹き出す

持参の水をのみつくす

おじいさんが水と栄養ドリンクを差し入れてくれる

 

2時間の作業

ヘドロや細かなゴミまで片付ける余裕はなくなり帰路に

おじいさんは、女性2、男性5の我々を、七人のサムライや、ラッキーセブンやと大きな声と笑顔で手をふって見送る

また来てや、後の片付けも自分だけでは無理やと大きな声で懇願

ボランティアセンターに伝言すると応える

関西の仲間にも伝えるという

 

大曲コミュニティ会館の基地にもどる

長靴のヘドロを洗い流すと、長い釘が靴敷きの鉄板で曲がって長靴の真横から突き出ている

釘の長さ8センチ

普通の長靴なら足裏を突き抜いて大ケガ

青ざめる

 

ヘドロの臭いが取れずカッパや長靴、手袋、帽子などみなポリ袋に入れて捨てるしかなし

ゴミもすべて持ち帰るためバスに乗せる

 

夕方4時バスにのりこむ

車中のみんな、疲労困憊。

バス泊で15時間かけて関西に出発



いま原発震災の福島県をすぎる




4.19夕方神戸から兵庫県のボランティアバスで宮城県に20日朝到着。雪がつもり寒い

 

牡鹿半島の裏側で津波が遅れて到着したのに、宮城県石巻の港町も、津波被害すさまじい

 

町中に車が横転している

民家に穴があき一階を波が突き破っている

電柱が倒されている

瓦礫がうず高く積もり、泥が町に広がっている

 

支援に入った海岸近くの女子高校は生徒5人死亡、先生1名行方不明

一人の生徒は親の目の前で津波に流された

力なく教師がそう語る

泥を片付けるのに疲れはてたとも

 

五メートルの津波が学校の中を荒れくるい、教室も体育館も破壊

 

ガラスが割れ泥だらけの学校の泥だし掃除で、一人で土嚢50袋つくりました。若い力のあるボランティアはその倍。

 

古傷の腰がいたみだし、やばい

 

途中からボチボチがんばってます忞

 

明日は東松島市の被災民家支援に

 

ボランティア60人(うち女性16人)で、かなり校舎が綺麗に

 

人の手の力はすごい

 

人の手がもっといる



 

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