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Ⅰ　南相馬市立総合病院の状況

　　６月９日、南相馬市内で緊急時避難準備区域内の４病院と福島県保健福祉部とで、入院治療に関する会議が行われた。後日、各病院に許可される入院患者数、入院期間等の通達がある。

Ⅱ　南相馬市の仮設住宅の状況と問題点

５月末に、初めての仮設住宅への入居が始まったが下記の問題点がある。

1. 仮設住宅は505戸あるが、6月10日の時点で入居が100戸程度で、また、150戸では鍵が受け取られていないなど、仮設住宅への入居は円滑に進んでいない。

2. 申し込みから第１回選抜まで約２カ月と期間があり、申し込み時点と入居時に家族構      成が変わっており、同じ2DKの仮設住宅に2人で入居や、5人で入居などがあり入居者に不公平感がある。

3. 第１回選抜では要介護4、5、高齢者などが対象に入っており、いわゆる医療弱者の入居が多いが、これらの入居者をサポートする介護施設の多くは緊急時避難準備区域内にあり入所、ショートステイができず、また病院も入院患者数の制限があり十分な対応ができない。

4. 30ｋｍ圏外に6月下旬まで910戸の仮設住宅の建設を予定している。更に約700戸の仮設住宅の建設を予定しているが、30ｋｍ圏外に建設可能な土地は少なく、また、山沿いは放射線量が高く、土地の確保が困難である。