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サンドバック状態

2011年07月13日(水)

医療とは、耐えること。
介護者に怒鳴られ、物を投げられ、暴言を吐かれても耐えること。
サンドバック状態でも、イエスキリストのごとく、反撃しないこと。
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ストレス社会の歪みが、医療者に向けられることは多い。
医療者は、無防備、絶対に反撃しない。
だから、無茶苦茶なクレームや八つ当たりはエスカレートする一方。

警察に電話することは、すぐに出来る。
すぐに逮捕され、牢屋に入れてくれる。
しかしそれが本当に一番いい解決法か悩む時がある。

110番した瞬間に全てが終わる。
それまでの関係も全て水の泡と消える。
自分自身やスタッフの命を守るためには、それもしょうがない時もあった。

今日も、大変なことがあった。
「忍」の一字。
耐え忍ぶのも、修行のうち。

答えが出ない問題もある。
どうしても、答えが見えない。
どうすることもできない。

患者さんに寄りそうとは、そういう苦痛の血を流すこと。
正直、気が狂いそうになるほど、悔しい。
しかし、それを我慢することで、介護者がたとえ1歩でも前に進めればそれでいい。

サンドバック状態。
それが今日という日。

医療とは、耐えること。

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この記事へのコメント

母親もサンドバック状態の時あります。

要求する側と与える側、永遠に変わらない方式かもしれないですね。

Posted by 桜 at 2011年07月15日 07:15 | 返信

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