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医療費適正化を巡る話題

2011年07月21日(木)

日本慢性期医療協会の勉強会。城克文氏(厚生労働省保険局医療費適正化対策推進室長)
による「医療保険制度を巡る最近の状況」という演題の講演を拝聴した。大変難しい話だった。
社会保障と税の一体改革、来年の同時改定、医療費適正化などの要点を教えて頂いた。
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【目指すところは何か】
●マズローの欲求階梯説
第一段階:「生存のニーズ」
第二段階:「安全」のニーズ
第三段階:「帰属」のニーズ
第四段階:「尊重」のニーズ
第五段階:「自己実現」のニーズ

●企業や地域社会における「価値創造活動」
=各人の「自己実現活動」

●ヒトは生命の不安がなくなり、社会に居場所をみつけてはじめて
自己実現を「志向」できる。

●厚労省ができるのは、そのための「支援」ではないのか。

【動機づけー衛星理論(ハーズバーグ)】
●動機づけ要員
 モチベーションアップの要因
 =達成、承認、責任、昇進、成長可能性
●衛生要員
 不満を防ぐ項目
 モチベーションダウン防止要因
 =会社の方針、管理、監督
 仕事上の対人関係、作業環境
 身分、安全保障、給与・・・
●当然ながら、「健康」だけではモチベーションは上がらない。
⇒「達成感」「承認」などはそれぞれの組織で工夫を

【要するに】
●医療費は減らなくてもいい!
「医療費抑制」は、少なくとも社会の「最終目標」ではない
●構成員の「健康」は、組織、社会の存立のベース
 ⇒取り組む個人や企業にとっては
  「医療費抑制」は、「副次的・反射的」効果

【本当に重要なのは】
●「人が健康でいることそのものの価値」
「それぞれの組織・社会にもたらされる価値」
=人が自分の人生を全うできることは、
 金銭に換算できない価値

●計測可能な象徴的指標としての「医療費」
 そして制度化の切り口としての(「医療費適正化」
 *手段の自己目的化には要注意
⇒「医療費適正化の目的」の再確認が必要ではないか。




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