- << 綺麗な夕焼け
- HOME
- 中医協委員5人を囲む医療フォーラム >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
肝炎・新時代
2011年09月22日(木)
公費で肝炎治療を行う開業医は、年1回、県の指定研修を受ける必要がある。
とんぼ返りで帰神し、今夜は、夜10時まで、3つの研修を受けた。
肝炎治療は、刻々と変化・進歩すつつあることがよくわかる。
「兵庫県肝炎医療費医療費助成制度」
兵庫医大 榎本平之先生
医師は毎年1回は研修を受けなければいけない。
肝硬変へのインターフェロン治療は助成対象になる。
インターフェロン少量投与は医療費助成の対象外。
「肝癌外科治療の最新の話題」
東京大学 國土典宏教授
幕内外科を後継すた有名な外科の教授。
・術前にICG負荷試験をすることで
外科治療成績が向上した。
・正常:3分の2取っても大丈夫
やや不良:半分まで取れる
不良:10分の1しか切除できない
ICG試薬は、644円。
安すぎて欧米に普及しない
・術中超音波の進歩
ソナゾイド造影エコーを術中にもやる
・根治医療後の再発率は
5年後で、50~80%
肝がんは治らないがんではない。
・再発防止策が大切!
インターフェロン治療が重要
レチノイドが再発予防候補として残っている。
・ソラフェニブも有効かも(結果は未)
・分子標的薬への期待
ソラフェニブでダウンステージングできたらいい。
まだ、期待の段階。
「ウイルス性肝炎治療の今後の展望」
関西労災病院 林紀夫先生
ウイルス性肝炎の治療は、この2、3年で大幅に変わる。
○B型肝炎へのペグインターフェロン
○テラプラビル
の2つが、ホットな話題である。
両薬剤の医療費補助だが、後者については、
11月に薬価が定まらないと決まらない。
【B型肝炎の治療】
治療目標:ウイルス量を抑制する。
ラミブジン、アデホビル、エンテカビル、テノホビル(未認可)
エンテカビルがファーストチョイスである。
ウイルス量を6log下げる。
抗ウイルス作用も強いし、耐性もできにくい。
今後の方向性
1 核酸アナログは、長期間投与になる
2 インターフェロンロンは、1年である
【C型肝炎の治療】
・ウイルス因子 コア領域の変異
・宿主因子 IL28B遺伝子多型
・薬剤因子の3つに分けて考える
ウイルスの減少率が、治癒可能性の
最大の予測因子である。
4週後の低下率が簡便な指標である。
4週後を見れば、成功か否かが分かる。
テラプラビルが使えても、ペグリバ無効例への
有効率は、30%程度なので過剰な期待は禁物。
いずれにせよ、C型肝炎治療は。
今後はプロテアーゼ阻害剤が中心となるであろう。
年齢が最大の因子である!
45歳以上の著効率は、85%
65歳以上は、43%
また線維化進行例への成績は悪い
貧血と皮膚症状の副作用に注意。
Hbは、13以上の人が対象。
テラプラビルでの治療は、肝臓専門医と皮膚科専門医がいる
病院に2週間程度の入院が望ましい。
- << 綺麗な夕焼け
- HOME
- 中医協委員5人を囲む医療フォーラム >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: