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深夜の三文芝居
2011年10月22日(土)
「死にたい病」の患者さんから呼ばれた。
「とにかく死にたい」と言われる。
こんな時、どうすればいいのか?
「とにかく死にたい」と言われる。
こんな時、どうすればいいのか?
「自殺はだめだ」とか
「頑張れ」という類のに話では、ダメ。
安易な話では、よけい自殺したくなるだろう。
思い切って、自分自身の身の上話しをしてみた。
・生い立ち
・身内の自死
・自分は20台で死ぬ気であったこと
・猛スピードの車で何度も死のうと思ったこと
・50歳の誕生日に生前葬をやったこと
目を輝かせて聞いてくれる。
・ろくに寝ずに毎日に働いている現実
・毎日、過労死するかと思っていること
・今日も死ぬかもしれないと、新しいパンツをはいてきたこと
など、本当のことを思いつくまま、「講演」した。
「私のほうがあなたより先に死ぬかもしれない、
もし明日死んだら、葬式に来てくれますか?」
と、最後に聞いてみた。
するとその患者さんは、
「うん」
と、真剣に返事をしてくれた。
いい人だ。
思わず、抱きしめた。
「冗談やんか、本気で返事して。勘弁してよ・・・」と。
今夜は、笑いで、「死にたい病」を吹き飛ばしてみた。
1時間以上におよぶ、深夜の三文芝居。
気がつけば、日づけが変わっていた。
「頑張れ」という類のに話では、ダメ。
安易な話では、よけい自殺したくなるだろう。
思い切って、自分自身の身の上話しをしてみた。
・生い立ち
・身内の自死
・自分は20台で死ぬ気であったこと
・猛スピードの車で何度も死のうと思ったこと
・50歳の誕生日に生前葬をやったこと
目を輝かせて聞いてくれる。
・ろくに寝ずに毎日に働いている現実
・毎日、過労死するかと思っていること
・今日も死ぬかもしれないと、新しいパンツをはいてきたこと
など、本当のことを思いつくまま、「講演」した。
「私のほうがあなたより先に死ぬかもしれない、
もし明日死んだら、葬式に来てくれますか?」
と、最後に聞いてみた。
するとその患者さんは、
「うん」
と、真剣に返事をしてくれた。
いい人だ。
思わず、抱きしめた。
「冗談やんか、本気で返事して。勘弁してよ・・・」と。
今夜は、笑いで、「死にたい病」を吹き飛ばしてみた。
1時間以上におよぶ、深夜の三文芝居。
気がつけば、日づけが変わっていた。
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この記事へのコメント
最近気付いたことがあります。
その人と膝を合わせて向き合うのは、まず一番目。
その次は、その人と肩を並べて横に並ぶ。そしてその人が見ているものを一緒に見る。心の話ですけどね。
一緒に並んで同じ景色を見た時、人の心は繋がるんだと感じました。
先生は人が好きなんですね。きっといろんな方の感謝が先生を支えてくれているんでしょうね。支えているようで支えられてる。
生きることは楽しいもんです。(^^)
Posted by 甲斐 at 2011年10月22日 06:10 | 返信
長尾先生 有難うございます。
一人の患者さんにここまで・・・と思ったら、胸キュンでした。
そして以前ブログに書かれていたEBN(narrative)の力も感じました。
今講演会で良く聞く言葉です。
きのうの朝日新聞に『医者は現場でどう考えるか』が紹介されていて、ぜひ読みたいと思っています。その中のエピソードにとても心惹かれたから。
過去15年間に30人近い医者に診てもらって正しい診断がつかず苦しんできた若い女性が、ある医師の「私はあなたの物語を聴きたい。あなた自身の言葉で」からはじまった治療で、やっと病気が解明されたという事実。
それにしてもシンドイお仕事ですね。でも長尾先生はほんとはそうも思っておられず、大変ながらも達成感を感じておられる幸せな方に見えます。私達も案じつつもその喜びを分けていただいて、自分の本分を尽くす勇気を得ています。秋深まる季節、どうぞお体大切に。
Posted by 梨木 at 2011年10月22日 10:20 | 返信
私は、介護職です。
深夜の三文芝居を読み、自分もよく「死にたい病」のお年寄りと話をすることがあります。
お医者さんが、話をされるのは大変ですね。しかも、深夜に・・・。
でも、自分の体験、日頃の思い、過去の経験による自殺願望は、心を打つものですね。
とにかく共感する事が、凍りついた心を解かすことができるのかも・・・。
「病は気から」と言われますが、「心の状態が病状を変える」と言っても過言ではないですね。
ユーモアある先生の健康を少し心配したところでした。
Posted by レオ&レミ at 2011年10月22日 10:25 | 返信
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