当院のような複数医師の診療所は、保険規則の医師への周知が難しい。
お医者さんしかできない作業に、大半のお医者さんは関心が無い。
関心が無いどころか、怒りだすお医者さんもいる。

「俺はそんなものには興味が無い！」

ブラックジャックをイメージしているのだろう。
しかし現実は甘くない。
だから日々、保険診療の勉強会を重ねている。

しかし、保険診療のルールは難しすぎる！

我々が分からないことが、患者さんが分かるはずが無い。
訳の分からないことを言う患者さんの立場になれば、もう少し
規則を簡素化して、広く国民に周知すればどうだろうか。

ＴＶや新聞で政府広報として周知すべきだと思う。

・医者のかかり方のＡＢＣ
・在宅医療の仕組み
・介護保険の使い方
・病院と診療所の使い分け
・ケママネの探し方
・終末期の延命治療について・・・

仕組みを知らないばかりに、無用な混乱も起きる。
皆保険制度という世界最高の公的システムをもっと国民に
アピールすべきではないのか。

その上で、ＴＰＰ議論に移らないと議論がかみ合わない。

まあ、議論しても、米国の意向には逆らえないのだろうが・・・
政権交代しようが、「奪われる日本」は変わらない。

じゃあ、独裁者を求めるのか？
孤独な独裁者には国益にかなう改革はできないだろう。
まあ、国益に叶わないから、「改革」なのかもしれないが。

脱線したが、日本の医療制度はまだ修復可能だ。
規則の簡素化、医療保険と介護保険の整合性確保
だけでも、かなり修復できる。

整理で、財源も相当浮いてくる。
１０兆円は浮くんじゃないか。
必要なものは、独裁者ではなく、「戦略」。

まあ末端町医者が言っても仕方がないので
酒でも飲んで歌っていたほうが、健康的か。