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今や常識、カプセル内視鏡

2012年01月12日(木)

尼崎消化器疾患懇話会では、カプセル内視鏡(CE)の講演を拝聴。
CEは今や常識の時代になり、クローン病の患者さんの福音となっている。
自走式のCEも登場し、特別な技術を要せず全消化管が検査できる日も遠くない。
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「今や常識、カプセル内視鏡(CE)」

大阪市大 渡辺憲治先生

 

カプセル内視鏡(CE)は今や常識だ、そうだ、。

 

小腸病変とカプセル内視鏡(CE)

・クローン病(イレウムエンデから1mの部分が病変の主座)

・NSAID潰瘍、びらん、などが主目的

 

大腸クローンも良く診れば、小腸病変も合併している。

大腸病変のみの症例は少ない

長い目でみれば、小腸・大腸病変型となるのが大半。

 

NSADSによる潰瘍も、結構多い。

 

小腸クローンは、大腸クローンに比べてCRPが上がりにくい。

クローン病を早期発見できれば、

生物学的製剤(レミケード、ヒューメラ)で治療することで、

患者さんのQOLに寄与できる。

 

ダブルバルーン内視鏡 VS カプセル内視鏡か?という命題。

両者は使い分けるものだが、

CEがファーストチョイスになるべき。

 

小腸造影と小腸内視鏡も補完的。

クローン病の早期診断、治療効果判定にカプセル内視鏡は有用。

 

大腸病変とカプセル内視鏡

PILLCam COLON 2

画像を携帯画面で、リアルタイムで見れる時代になった。

 

潰瘍性大腸炎の経過観察にもCEは有用である。

 

現在、6mm以上のポリープの発見率は64%。

前処置の良し悪しにかかっている。

ニフレック4L飲む前処置は少しきつい。

 

全消化管内視鏡検査も可能な時代も視野に入ってきた。

 

CEのデメリット

読影の問題、

コメデイカルによる1次読影

 

自走式カプセル内視鏡が試作(マーメイド)されている。

 

1 CEは発展途上にある。

2 特殊な技量を要しないCEは、医療の可能性を秘めている。

3 全消化管検査も夢ではない

 

・潰瘍性大腸炎12万人

・クローン病4万人

・両者とも増えている

 

これらの患者さんには、CEは福音になってくる。

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