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月経関連片頭痛
2012年01月27日(金)
今夜は兵庫医大で、「女性と片頭痛」の講演を拝聴した。
神奈川歯科大学の五十嵐久佳教授のご講演は、非常に実践的な話だった。
月経関連片頭痛とその対処法を教えて頂いた。
月経関連片頭痛
女性片頭痛は性成熟期に多い。
エストロジェンが下がる時に、頭痛が起こる=月経関連片頭痛
トリプタン製剤の出現は、片頭痛の人には福音だが
いくつかの問題点がある。
・楽物乱用の問題
・妊娠の可能性の問題
・授乳中の治療
・経口避妊薬の可否
妊娠中は片頭痛は収まるが、出産後に強くなる。
そこに育児ストレスが加わり、頭痛は増強する。
そして40代後半になると更年期が重なる。
60代になると定年退職した夫が家にいるストレス・・・
女性の方が、片頭痛の随伴症状が多い。
「アマージ」というトリプタン製剤の投与で、頭痛は消失する。
アマージで患者満足度は3倍にあがる。
服薬タイミングが重要=早期服薬が大切=頭痛から1時間以内
服用順序は以下のとうり
1)前兆の段階=ナウぜリンなどの制吐薬を飲ませる(どちらでもいいが)
2)トリプタン製剤服用
1錠で効果が十分でない時は、追加投与。
追加投与まで、アマージでは4時間。(半減期が5時間)
他のトリプタンでは2時間空ける。(半減期が3時間)
3)それでダメな場合(30分後)、にNSAIDS(ロジソニン等)を
追加する。もしくは、2)と3)の同時投与でもいい。
4)スマトリプタン(イミグラン)の皮下注射を使用することもある。
月経関連片頭痛は、最初からトリプタンとNSAIDsの併用もいい。
片頭痛診療のゴールは、治癒というよりQOLを上げること
「日本頭痛学会」のHPの活用を!
1)学会員用
2)市民用
3)プライマリケア医用のページがあり、詳しく書かれている。
Q1 妊娠を希望する患者さんへのアマージの投薬は?
A1 次回月経2週間前までは、薬の服用は無関係。
もし生理がこなければ、そこで中止すればいいだけ。
Q2 妊娠授乳中のアマージ投与は?
A2 アセトアミノフェンが安全だが、
トリプタンは、禁忌ではない。
まず問題ないのでは。
A3 トリプタン服用量が増えた場合
Q3 NSAIDsの併用、予防薬とのコラボ。
A4 アマージは半減期が長いので効果が弱いのでは?
Q4 そんなことは無い。
Q5 予防薬が増えた場合、どうするのか?
A5 中止ではなく、徐々に減らす
Q6 筋緊張頭痛と片頭痛の合併は?
A6 あり得る。
Q7 トリプタンを服用した場合の器質的な脳疾患のリスクが上がるか?
Q7 心配無い
Q8 トリプタンでも上手くいかない場合はどうするか?
Q8 抗てんかん薬(バロプロ酸)の併用を考える。
トリプタン製剤は薬価が高すぎる!
1錠が、900~1000円ちょっともする。
アマージは、半錠でも効くことがあるそうだ。
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この記事へのコメント
あそこを清潔に保つことは必要ですが洗浄作用の強い洗剤で洗えばOKといった事ではありません。
あそこというのは大変敏感な部分でもあるのでマイルドなボディソープを使用する必要があります。
今はアソコ専用の石鹸が販売されているのでそれを使ってみるのもいいです。
Posted by 生理のにおいがきつい at 2016年06月16日 05:15 | 返信
母の尿漏れで、膀胱炎になりがちだったので、下腹部の洗浄について、ヘルパーさんに、教えて貰って、助かりました。
父の時はちゃんと洗浄していたのに、すっかり忘れていました。
父の時は、週一回お風呂入浴に来てくれましたから、普段は、水だけでした。
母の時は、訪問看護師さんは、石鹸で洗浄して下さいましたけれど、私は水だけで、洗浄しました。
時には、石鹸での洗浄が必要かもしれません。
次は、自分の番かなとも思います。お互いデリケートな問題ですが、膀胱炎や、病気の原因にもなり、重要な問題です。
Posted by 匿名 at 2016年06月17日 08:45 | 返信
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