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タバコは嗜好品か?
2012年02月04日(土)
もちろん毒物であるが、某大手新聞は嗜好品だと言い張る。FCTCを知らないのだ。
ある医師と新聞社のやり取りから何が見えてくるのるか、みなさまにも考えて欲しい。
<○○新聞への抗議メール>
御社のHPでひょんなことから見つけました。『嗜好』という言葉に嫌な予感はしましたが不幸にもそれが当たってしまいました。このJTプロデュースのコラムは完全にJTがタバコを嗜好品として読者に印象付けたいがための広告となっています。御社がそれを承知の上で掲載しているのかが問題です。WHOのタバコ規制枠組条約(FCTC)をご存知ですか?これは日本国も批准にしている国際条約ですがこの中ではタバコ会社によるすべてのスポンサー行為を厳しく禁じています(第13条)。
御社のこのコラムは有名人に文化を語らせる形式をとりながら実は巧妙に喫煙行為を宣伝しているものです。公の報道機関としてJTから金を貰い、こうした見え透いた販促の手助けをすることは恥ずべきことです。もし、FCTCをご存じなければそれも恥ずかしいことですが、政府がJTの大株主である以上、国からはFCTCの履行に関して多くは期待できません。是非とも国民のオピニオンリーダーとしてJTに与するような恥ずべき行為は止めてください。これに関する御社の公式な見解を求めます。よろしくお願いします。お返事を下さい。
<<○○新聞からの返事>>
△△様
○○新聞をご愛読いただきありがとうございます。
ご意見をいただきました特集「嗜好と文化」は、○○新聞創刊140年記念事業
として、JTと日本推理作家協会協力のもと毎月一回掲載している特集企画です。
「個人の嗜好や嗜好品、趣味、愛用品が文化を醸成することがある」との趣旨に
ご賛同を頂ける日本推理作家協会の先生方のお話を聞く特集です。
「嗜好」は個人の考え、価値観が大きく反映されるものであり、タバコだけで
なく、酒、コーヒー、茶などもやはり嗜好品とされます。「そうしたものの存在
が個々の人生に深みや彩りをもたせる事がある」と考えております。この連載に
おいて、タバコの販売や喫煙を促進する意図はありません。ご理解いただけたら
幸いです。
2011年12月13日 ○○新聞社愛読者センター
<私からの再度のメール>
○○新聞社愛読者センター 様。
お言葉ですが、『タバコの販売や喫煙を促進する意図はありません。』というのは
JTのコメントですか?それとも毎日新聞のコメントですか?いずれにしろFCTC違反であることには違いありません。○○新聞はこの国際条約についてどうお考えですか?JTが『タバコの販売や喫煙を促進する意図なく』なにかをすることはありません。あり得ません。だからこそWHOはこうした行為を厳しく禁じているのです。
JTのバレーボール参加も、少年将棋大会の主催も、青少年や一般国民に対するタバコについてのまちがった認識を誘導するものなのです。国民の健康に対して報道機関は無責任でよいはずはありません。
JTからお金をもらってはいけません。どうしてもJTからの資金は魅力的なのでしょうか?
恥ずかしいことです。世界的に見てタバコ会社と結託している報道機関など少なくとも一流どころではありえません。○○新聞が一流であるならば今回のようなとぼけた返答をせずにしっかりと自分の会社の信念をもう一度考えてください。いいですか、タバコは酒や茶などの嗜好品とは違うのです。
タバコは毒なのです。第一級の発がん物質です。これでは世界の笑いものですよ。
Washington TimesのJTバレーボールに関する先日の記事をご覧になったでしょう?
再度、○○新聞としてのタバコ問題とFCTCの遵守に関する姿勢をお聞かせください。お待ちしております。
<<○○からの返事>>
△△様
再度、貴重なご意見、ご指摘をいただきありがとうございます。弊社ではこれま
で「たばこ」について「喫煙の弊害・疾患」「分煙」「嫌煙」などさまざまな角
度から報道してまいりました。今後も同様に紙面展開していく次第です。
また、特集「嗜好と文化」の企画趣旨については、先のメールでお伝えした通り
です。本企画の「嗜好」は「喫煙」に限定されるものではなく、文中の「嗜好
品」も「たばこ」に限定されるものではありません。重ねて申し上げますが、私
どもはこの連載において、タバコの販売や喫煙を促進する意図はありません。ご
理解いただけたら幸いです。
しかしながら私どもは、△△様からのご指摘があったことを真摯に受け止め、今
後の参考にさせていただきますことをお知らせ致します。
○○新聞愛読者センター
<私からの再度のメール>
○○新聞様
あなた方は世界保健機構(WHO)のたばこ規制枠組条約(FCTC)を御存知ですか?FCTCはタバコ企業によるスポンサー活動を禁止しています。特に報道機関を通じた活動は読者に間違った情報を与えることになり、その分タチが悪いといえます。あなた方がやっていることは正にJTのタバコを『嗜好品』として印象づけようとする作戦の手助けに他なりません。
『私どもはこの連載において、タバコの販売や喫煙を促進する意図はありません』とおっしゃいますが、その意図はJTにあるのです。
天下の○○新聞が恥を知るべきです。いくら綺麗事を言っても世界の笑いものですよ。
あなた方がFCTCについてどう考えているのか、そしてこのJTがスポンサーである企画がそれに抵触していることにどう考えているのかをご回答ください。
<<これに対する○○新聞の回答>>
△△様
特集企画「嗜好と文化」掲載の位置づけは、これまでご説明した通りの内容に
ならざるを得ません。ご了承ください。△△様のご指摘は今後の参考にしていき
ます。ありがとうございました。」
○○新聞愛読者センター
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この記事へのコメント
****非承認コメントで結構です****
私が無知なためにご迷惑をおかけします。
この新聞社とのメールのやりとりをネット上で晒すことについて、新聞社への事前の許可等はいらないのでしょうか?
実は、私もいろんな大手の会社や行政に質問をメールでやりとりをした際の返答では
「今回のお返事の内容について、当社の許可なく第三者への報告や不特定多数が閲覧できるネットへの掲載についてはご遠慮下さい」
等がいつも記載されているのですが、この件は問題はないのですか?
タバコの害についてはもちろん同意しています。
著作権?その他で問題は無いのでしょうか? ボンクラな私でも「?マーク」が頭の中をよぎったもので、すみません。
心配して書き込みしました。
Posted by kawasaki at 2012年02月05日 12:12 | 返信
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