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行き場のない患者さん
2012年02月10日(金)
病院医療のゴールは、退院。
我々のゴールは、死。
その死までに、行き場の無い患者さんが増えている。
認知症の肺炎。
いくらでもいる。
自宅ならそれでいい。
しかし高専賃などの施設なら大騒ぎになる。
さらにその患者さんが全く身寄りがないとしたら。
施設長は、本能的に何としても追い出そうとする。
どこでもいいから入院させろ、と素人とおなじことを言う。
しかし、これを受け入れる病院は無い。
・保証人がいない。⇒保証人になってもらう。
・付き添いが必要⇒誰が横に泊まるのか。
こう話をすると、管理者は諦めた。
統合失調症があり、生活保護の患者さん。
身寄りがない。
老健にショートステイしかできない。
その間の抗精神薬は老健からは出ない。
月に2~3日だけ自宅に帰る。
その間に訪問して、当院から薬を出す。
アパートは、27日間は不在となる。
地域包括ケア=在宅原理主義、ではない。
施設も必要なのだ。
しかし、現実には施設も病院も足りない。
歪んだ形でしか在宅療養できない患者さんが増えている。
制度の縦割り。
これを打破して、統合するのは無理なのか。
みんなどうしているのだろう?
寄り添えば寄り添うほど、制度の狭間にはまってしまう。
そこでいくら叫んでも、霞が関も永田町も動かない。
地方厚生局は、医者をいじめて喜んでいる。
生保レセプトを指導するなら、患者さんも同時に指導してほしい。
若い医者は、こんなしんどいことをしない。
楽なほう、楽なほうに流れていく。
やはり、いくところまでいかないといけないのか。
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