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デイスカバリーCOPDフォーラムの司会
2012年09月30日(日)
COPDとは、慢性閉塞性肺疾患の略。
500人もの患者さんがいるのに、30万人しか診断されていない。
禁煙のみではなく、COPDの発見、治療を行おうという趣旨。
日本のCOPDの診断率は、12%にすぎない。
先進諸国の30~40%に比較して異常に低い。
それを倍の、25%まで頑張って上げましょうという勉強会。
京都大学呼吸器科の室先生の講義を聞いた。
京都大学でも、禁煙できないCOPDに苦労しているのは
尼崎と同じだと思った。
やはり禁煙治療がベースにある。
先日、医師の喫煙率が報道されていた。
10%位との数字に、ガッカリした。
H医大では、医学生を全面禁煙にしたら、国家試験合格率が急上昇。
私が校医を務める、ある夜間高校でも
数年前から禁煙講座を続けている。
高校の先生からアンケート調査の結果が届いた。
全体の36%が喫煙経験があり
そのうち、39.7%が現在も喫煙している。
そのうち、止めたいと思っているのは45.5%だった。
将来タバコを吸わないと答えたのは、なんと90%。
友人に禁煙を勧めると答えた生徒も55%もいた。
これが一番嬉しい数字だった。
以下、室先生の講演より。
私の勝手なメモ。
COPD診療の最近の動向
COPDは全身性炎症性疾患
喫煙経験のある人の2割(5人の一人)がCOPD
10本x10年が目安
COPDは進行性の病気。
タバコを止めても進行する。
ニコチンがCOPDを起こすものではない。
数百種類の化学物質がCOPD起こす
ニコチンだけ減らしても意味が無い。
COPD=取り残された生活習慣病と呼ばれている。
今後、急増する病気。
日本の死亡順位の9位。
COPDの経済的負担が約7600億円。
軽症、中等症で早期発見するのが大切
メタボ検診にCOPDチェックを
加えることが望まれる。
・気管支喘息 炎症はステロイドでコントロールできる。可逆性。好酸球。
・COPD できない。可逆性に乏しい。 マクロファージ。
息を吐けない病気
正常 肺活量5l、しかし1回換気量は400ml
労作時に1回換気量が減る。(1回換気量が減るから)
診察室では分かりにくい
運動時でないと分からない。
1秒率70%未満がCOPDの根拠。
フローボリュームカーブが下に凸が大切
診断率は1秒率で行う
肺年齢を用いて、指導する
何歳の1秒量であるのかが禁煙のきっかけに
なることが多い
アジア人は抗コリン剤がよく効く。
喫煙歴x40歳以上x症状=COPD
COPDの患者さんは軽症から活動性が低下する
心疾患を必ず除外する
拡張型心筋症、甲状腺機能低下症など。
高CO2、
低Cl血症からCOLDがみつかることもある
抗コリン剤とβ2刺激剤
喘息があれば、βと治療
風邪に潜むCOPDを見逃さないことが重要
安定期は抗コリンで、
増悪気はステロイドかβ
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この記事へのコメント
タバコを止めても、COPDが、進行するのですか?
ニコチンより、数百種類の、化学物質がCOPDを引き起こすという事は農薬が問題なのですか?
日本の江戸時代に農作業の片手間に、煙管で一服と言うのはCOPDは無かったとか、コロンブスがアメリカインディアンから、タバコを教えて貰った時は、COPDは無かったという事でしょうか?
今でも喫煙してる人は何となく、昔の爺さんも吸ってたとか、インディアンも吸ってたけど、COPDは無かったと言う記憶があるから、安心して、吸ってるのでしょうか?
Posted by 大谷佳子 at 2012年10月01日 01:23 | 返信
ところでCOPDが、「500人もの患者がいるのに、30万人しか、診断されてない」ってどういう意味なんでしょうか?
Posted by 大谷佳子 at 2012年10月02日 01:46 | 返信
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