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下垂体疾患の勉強会

2012年10月05日(金)

自分で言うのもなんだが、私は下垂体の病気を見つけるのがうまい。
沢山の下垂体疾患の第一発見者になってきた。
学会や研究会でも結構、発表してきた。昨夜はその下垂体の勉強会だった。
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最近、死ぬ講演ばかりしていて
お勉強する時間がなくなってきた。

世話人を務める、阪神内分泌セミナーで
しっかり勉強させていただいた。

私は学位を消化管ホルモンの研究でいただいた。
そんな御縁もあってか、内分泌学が大好き。

はじめて下垂体疾患をみつけたのは20年前。
沢山の医者が診たあとだったが、誰もが見逃していた。

しかし私は10分で確信し、精査した結果、
1mmにも満たない下垂体腺腫(クッシング病)だった。

もちろんMRIにも映らない。
顕微鏡でやっとわかる大きさ。

そんな小さな腫瘍が、人間を死のふちにまで追いやる。
その患者さんは今でも、在宅医療になったが診ている。

最近は、繊維筋痛症とACTH単独欠損症の合併に夢中だ。
3匹目のどじょうを、みつけたばかり。

世界にもまだ知られていない事実を調べるのは面白い。
まるで探偵のような作業。

懇親会で久々に酒を飲んだ。
その後、かいご学会の実行委員会に乱入。
そこでまた美味しいお酒と料理をいただいた。

今日から気仙沼に行くという岡村ヒロ子さんとメルアドを交換。
大島という島は、私が企画した映画「無常素描」のメイン舞台。

以下、講演サマリー。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@

県立尼崎病院の吉田健一先生は、

「糖尿病教育入院中に診断された二次性高血圧症」

の3例を報告された。

 

原発性アルドステロン症は治療にて改善した。

 

高血圧学会では、全例、レニン、アルドステロン測ることになっている。

レイシオが1000を超える症例は、それ以上の検査は不要。

 

ACEを飲んでいて立位であるにもかかわらず

低レニン、高アルドステロンであるということは

それを見つけたら、原発性アルドステロン症である可能性が高い。

 

糖尿病患者さんの二次性高血圧が合併する割合=15%、と多い。

女性、肥満、低K血症、がキーワードとなる。

 

糖尿病と腎動脈狭窄症

糖尿病の12%にみられた。

腎動脈エコーで発見される。

診断されても、治療(経皮的腎動脈形成術)するかは別問題である。

 

 

 京都医療センター 島津章先生の講演

「下垂体疾患と生活習慣病」

成人成長ホルモン分泌不全症はメタボリック症候群か?

 

下垂体機能低下症、性時GH分泌不全症の診断

下垂体機能低下症患者の生命予後とGH補充

GHDと脂肪蓄積

 

成長ホルモン

・インスリン様作用(わずか)

・抗インスリン作用(慢性効果)

 

先端巨大症

良性下垂体腫瘍

人口100万人あたりの84人(宮崎県のデータ)

          1034人(ドイツのデータ

                IGF-1測定による)

 

報告により有病率が10倍違う。

 

鼻が大きい、顔貌の変化で気がつく。

 

質問法だけでも診断できる。

1)5年間で手足が大きくなったか?

2)5年間で指輪がきつくなった?

 

日本においては

糖尿病1000~2000人に1人。

高血圧の11000~17000人に一人の末端肥大症

 

GH→IGF―1となり生理活性を有する

100以下ならかなり低い

GHは分子多様性

 

GH 日内変動あり

IGF―1は、日内変動なし=より診断的価値あり

 

下垂体機能低下症の診断と治療

 

下垂体ホルモンと標的臓器ホルモンを

同時に測定することが重要。

 

ADHと血漿浸透圧(血清Naで代用)

 

分泌刺激試験

・4者負荷試験と

・インスリン低血糖試験、で診断する。

・グルカゴン負荷試験の再評価

成人GHD

1筋力低下

2高血圧

3QOL低下

 

小児 6以下が治療対象

成人 3以下

 

成人GHDへのGH補充療法

 

下垂体機能低下患者

GHD患者は短命か?

→女性は短命

 

先天性GH単独欠損症の寿命の検討

短い?

なぜ短命なのか?

内臓脂肪が原因か?

 

成長ホルモンの補充を行えば改善するのか?

 

成長ホルモンの腹部脂肪の関係。

補充すると内臓脂肪が減る

 

 

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この記事へのコメント

私も、自分が、あんまり男性的なんで、原発性アルドステロン症じゃないかと思って、森ノ宮の成人病センターで調べて貰ったぐらいなんです。
結果は少々、甲状腺機能低下気味と言われれました。
そのあと、私と同じ電車の駅で、成人病センターの担当医が降りられたので、恥ずかしかったです。
最近、血圧が高いから、また、このアルドステロンじゃないかと心配してます。
ヘルパーとか、鍼灸師とか、簡単な資格を取ると、ヘンに、自分で診断して心配の種が尽きません。
勿論、他人の診断は、しません。

Posted by 大谷佳子 at 2012年10月06日 01:49 | 返信

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