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感謝と責任
2012年10月08日(月)
ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生のコメントを10回以上、聞いた。
「感謝と責任」という短い言葉に彼の真骨頂が隠されていると感じた。
本当におめでとう、と言いたい。まさに快挙だ。
「感謝と責任」という短い言葉に彼の真骨頂が隠されていると感じた。
本当におめでとう、と言いたい。まさに快挙だ。
山中先生とは同じ高校の4級下。
ただし校舎は違う。
大阪教育大付属の私は池田、彼は天王寺だったか。
2年前、新幹線の中でお会いして名刺交換したことを思いだした。
礼儀正しく清潔感のある紳士だった。
テレビで見る今日の彼も大変まぶしかった。
洗濯機を回していたら、ストックホルムから電話がかかってきたと。
「果報は寝て待て」は本当だった。
何気ない日常の中に飛び込んだ幸運。
そういえば私も何気ない日常の中でまどろんでいた。
iPS細胞という真実の扉を彼は開くことができた。
その幸運は、彼の「感謝と責任」という人間性に
神様が与えた御褒美であろう。
彼は、常に臨床を意識した基礎研究をしている。
基礎医学者はみんなそうだろうが、その中でも
人一倍、その意識が高い気がする。
いろんな病気への臨床応用が期待されている。
報道をみていると、そうはやし立てているが、それは素人の勝手な期待に見える。
もし本当に可能になれば、アンチエイジングなんて朝飯前になる?
ALSが治る??
アルツハイマーが治る??
がんが治る??
水を差すようだが、私自身は、再生医療は
これからが本当に大きな壁だと思っている。
思いだしてほしい。
ヒトの全ゲノムが解析されて、病気が治ったか?
何も変わらない。
それと良く似ているような気がする。
iPS技術と臨床応用は全く次元が違うと思う。
もしかしたら期待外れに終わるかもしれない。
彼はそう感じている部分があるので「責任」という言葉で口元を引き締めているのだろう。
iPSで若返るか?
寿命が延びるか?
死ななくなるか?
答えは、No、だと私は思う。
ではなぜ、世界は大騒ぎするのか。
人間が神の姿の一部を見ることができたからだ。
しかしそれは神の真理の一部を見たにすぎない。
医療技術は、神の仕業の0.1%を変えることしかできないと思う。
医療の不確実性という壁もある。
しかし面白い時代に生きている。
それが嬉しい。
とにかく日本人としてめでたい。
彼は日本のサムライだ。
ただし校舎は違う。
大阪教育大付属の私は池田、彼は天王寺だったか。
2年前、新幹線の中でお会いして名刺交換したことを思いだした。
礼儀正しく清潔感のある紳士だった。
テレビで見る今日の彼も大変まぶしかった。
洗濯機を回していたら、ストックホルムから電話がかかってきたと。
「果報は寝て待て」は本当だった。
何気ない日常の中に飛び込んだ幸運。
そういえば私も何気ない日常の中でまどろんでいた。
iPS細胞という真実の扉を彼は開くことができた。
その幸運は、彼の「感謝と責任」という人間性に
神様が与えた御褒美であろう。
彼は、常に臨床を意識した基礎研究をしている。
基礎医学者はみんなそうだろうが、その中でも
人一倍、その意識が高い気がする。
いろんな病気への臨床応用が期待されている。
報道をみていると、そうはやし立てているが、それは素人の勝手な期待に見える。
もし本当に可能になれば、アンチエイジングなんて朝飯前になる?
ALSが治る??
アルツハイマーが治る??
がんが治る??
水を差すようだが、私自身は、再生医療は
これからが本当に大きな壁だと思っている。
思いだしてほしい。
ヒトの全ゲノムが解析されて、病気が治ったか?
何も変わらない。
それと良く似ているような気がする。
iPS技術と臨床応用は全く次元が違うと思う。
もしかしたら期待外れに終わるかもしれない。
彼はそう感じている部分があるので「責任」という言葉で口元を引き締めているのだろう。
iPSで若返るか?
寿命が延びるか?
死ななくなるか?
答えは、No、だと私は思う。
ではなぜ、世界は大騒ぎするのか。
人間が神の姿の一部を見ることができたからだ。
しかしそれは神の真理の一部を見たにすぎない。
医療技術は、神の仕業の0.1%を変えることしかできないと思う。
医療の不確実性という壁もある。
しかし面白い時代に生きている。
それが嬉しい。
とにかく日本人としてめでたい。
彼は日本のサムライだ。
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この記事へのコメント
長尾先生と山中先生は同じ高校の卒業生ですか?
すると、長尾先生のブログも見ていらっしゃる可能性もありますね。
ip細胞じゃなくて、ips細胞でした。アルドステロンではなくて、クッシング症候群を疑って、成人病センターを受診したのでした。63歳になると、記憶力が、ぐっと落ちます。
教育大付属って、何だか知りませんけど、優等生が多いですね。
長尾先生が、教えるのが、お好きなのは、お母さんの影響ですかね?
患者さんに、科学的に、冷静に、状況を伝える事は、大切ですね。
そうは、思うのですが、自分が、まるでアウシュビッツに収容されている、ユダヤ人みたいに、思える時が有ります。
そんな時は、嘘でも良いから、夢と希望を持ちたいと思うのです。
「連合軍に開放される、わずか一日前に、亡くなりました。」でも仕方ないですけどね。
Posted by 大谷佳子 at 2012年10月09日 02:25 | 返信
ふふふ、不老不死でなくていいです。
でも、生きている限りは、質の高い人生を生きられるようになればいいと思います。
生きている間は、できるだけ健康な体で、例え病気になったとしても少しでも苦痛が少なく、やりたいことが少しでも多くできるように。
山中先生のご研究が、そのままの形ではなかったとしても、将来他の方の研究のもとになったりして、山中先生のご希望どおり、臨床に役立つものになるといいと思います。
Posted by ノンノン at 2012年10月09日 11:00 | 返信
患者さんによく、「中枢神経の損傷は再生可能ですか?」と言う類の質問をされて、鍼灸師の私には、良く分からないので、困ります。
分子神経科学のWebで、検索しますと「①、末梢神経の軸索は再生する。②、中枢神経は回路として、再生するか?③、軸策再生阻害因子が、中枢神経の回路の再生を阻止する。」と書いてあります。
その阪大生命機能研究科の論文は「たとえ、損傷した軸索が再生しなくても、残存した軸索が新たな神経科回路を構築することができれば、機能回復につながるのではないかと考えられる。これら中枢神経回路の可塑性ともいえる現象を制御されるかについては、殆ど解明されていない。この可塑性ともいうべき現象を制御するメカニズムの解明が進めば、リハビリテーションの概念および再生治療法の開発に新たな視点が与えられるであろう。すなわち、神経回路の効果的な再構築をもたらす手法は、有効な再生治療法となりうる。」と書いてあります。
「だから何だ?」と言われると、分からないですが、何でも、結論を早く出すと、何年かすると、常識が覆るのではと思いました。
Posted by 大谷佳子 at 2012年10月16日 02:34 | 返信
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