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看取りというより検視

2012年11月27日(火)

この2日間で3人の在宅患者さんの死亡診断書を書かせて頂いた。
3人とも亡くなる直前まで、しっかりご飯を食べてい話しされていた。
こう書くと、もうそれだけで、病院の先生に信じてもらえないのだが。
 

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亡くなる2時間前に沢山ご飯を食べて、普通にお喋りしてから、旅立っていった。
御家族はそれを見ていても、ちょっと信じられない様子。

私が到着するのは、いつもその1~数時間後。
だから、看取りというより、検視、といったほうが正確かもしれない。

みなさん、それなりに弱っている。
在宅医療を、数ケ月~年単位、で受けている。

その中での、あっけない旅立ち。
窒息ではない。

ピンピンコロリではない。
ピンコロリか。
いや、ピコロリ、と言ったほうがいいのか。

いずれにせよ、みんな眠るように、旅立たれた。
いや、眠りながら、旅立った。

管、も苦痛、も何もない。
家族も不思議がる。

完璧な「平穏死」が続いている。

こう書くと、ますます、病院のお医者さんが信じない、平穏死。
私の周りは、平穏死ばかり。

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この記事へのコメント

ピコロリ!!に思わず噴出してしまい、初コメントさせていただきます。ユルコロリはいかがでしょうか?
長尾先生の大ファンで、現在老人ホームのナースをしてます。一年程前から、ホームでの見取りが当たり前になってきました。はじめの頃は介護スタッフの不安が強かったのですが、看取りの経験をすることで最後までホームに居て欲しいに変わったようです。
だんだんと食べられなくなり、寝ている時間が増え、緩やかに穏やかに身体機能が落ちてゆく。胃ろうや輸液での強制的な水分補給をしないので、平穏死の先生方がおっしゃるように浮腫みもなし、吸引も不要です。
胃ろうの是非が語られるようになり、ご家族の方達も最近は胃ろうは希望されなくなりました。どのように人生の最期を迎えたいのか?を考える事が身近になってきていると感じています。

Posted by しん at 2012年11月27日 11:10 | 返信

死ぬことが怖くなければ、いろんなことがもっと楽に考えられるようになるのではないかと思います。
私は一度手術で死にかけているのですが(開けてみたら「ありゃー、これは助かる見込みは3割以下だ」ということだったそうです)、そんなことは麻酔をかけられている本人にはわからなかったし、もしあのまま助からなくても全然怖くはなかったなぁと思います。
「死ぬのは怖いことではない」とわかったのは、私にはとても大切で貴重な体験だったと思います。

Posted by ノンノン at 2012年11月29日 12:17 | 返信

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