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平穏死ができる大学病院
2013年05月24日(金)
昨夜は、藤田保健衛生大学のお招きで愛知県豊明市で講演。
遅くまで、緩和ケアのスタッフたちと意見交換させていただいた。
昨日は芦屋市と名古屋で平穏死の講演をしました。
芦屋市は、公民館のような場所で30人くらいに、
名古屋は、大学病院関係者80人くらいを相手に。
市民の方は、平穏死を素直に理解してくれます。
しかし、大学人はなかなか理解してくれません。
しかし昨日の人達は一発で理解してくれました。
「藤田保健衛生大学は、日本一の病院です!」
タクシーの運転手さんがそう言っていました。
「手術が上手な名医が揃っているから」だそうです。
藤田には緩和ケアと栄養サポートの両方を行う
チームがあります。
いろんな意味でかなり特徴のある大学病院でした。
講演の司会をして頂いた東口高志教授は、緩和ケアと
栄養サポートの第一人者です。
質疑の中で、こんなやりとりがありました。
「平穏死できる慢性期病院が増えてきていますが、
まだ大学病院では、ひとつもないのですが・・・」
「藤田保健衛生では、普通に平穏死できますよ」
実は、平穏死できる大学病院は、私が知る限り、
藤田保健衛生大学が初めてでした。
思わず嬉しくなりました。
懇親会では、緩和ケアチームの看護師さんたちと
さまざまな意見交換をしました。
看護師さんにもいろんな専門があります。
抗がん剤専門、緩和ケア専門、そして摂食嚥下専門
などの看護師さん達が、活躍されていることがよく
分かりました。スタッフたちがすごい。
東口教授は、このようにも言われました。
「長尾先生が話すことはよく分かる。
なぜなら自分自身も大昔、在宅医療や在宅看取り
を普通にしていたからね」
私のいう事がよく分かる、と言って頂いた
医学部教授ははじめてだったので驚きました。
また名古屋に来たいと思いました。
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この記事へのコメント
長尾先生、はじめまして。
救命センターで医師をしております。
日々の業務で漫然とした延命治療に疑問を抱いておりましたが、
先生の著書を拝見し自分の考えに自信を持つことができました。
先日、衆議院議員の田沼隆志先生に平穏死に関するレクチャーをさせて頂き、その後、先生が谷垣法務大臣に質問をされたのですが全く理解して頂けませんでした。政治家、役人、医師、国民ともにまだまだこの問題のハードルは高そうです。私自身も政治を志す医師として微力ながら今後も平穏死の問題に関わらせて頂ければと思います。お身体を大切に頑張ってください。
以上、久しぶりに母校の名前を見て思わず初コメントしてしまいました。
Posted by 鹿野晃 at 2013年05月24日 11:01 | 返信
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