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がんの在宅看取り率

2013年06月18日(火)

結局、深夜の看取り往診があり、眠る時間がとれない。
しかし今夜も平穏死なので、家族もむしろ笑顔でこちらも爽やか。
なーんて何度書いても、特に病院の医師には信じてもらえない。
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当院の末期がんの在宅看取り率は、97.8%。
100人診たら、97人を在宅で看取っている。

実は、在宅のプロ集団であれば、90%以上で当たり前。
70%以下は、医師の技術に問題があると言われている。

末期がんの在宅看取り率がなぜ高いか。
それは、緩和ケアがやりやすいから。

みんな平穏死。
管はない。

鎮静もない。
実に穏やか。

みんな平穏死。
家族も驚く穏やかさ。

肺がんの末期でも、酸素が要らない。
胃がんや大腸がんの末期でも最期まで食べている。


こんな日々の事実を病院の先生に講義しても信じてもらえない。

平穏死=自然死=寿命が長く、苦痛の少ない死
延命死=結果的に寿命が縮かくなり、苦痛の大きい死。

天動説から地動説への転換は、容易ではない。

医師も患者も信じない。

信じないひとたちのために、本を書いて講演をして、何度でも説明する。
しかし、信じられないひとたちから、攻撃を受ける。

理解できないひとのために本を書いても、
人間は自分が経験したことがないことは信じない。

一点、大前提がある。
医師との信頼関係があり、その医師が緩和ケアの技術を持っていること。

16世紀の天動説から地動説への転換の時もそうだった。
ガリレオガリレイは、牢屋に入れられた。

平穏死の普及は、医師として大切な仕事。
平穏死を見届けた、何千人という家族たちが証人になってくれる。

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この記事へのコメント

「平穏死」って、やっぱり素晴らしいと思います。

Posted by 岩佐将志 at 2013年06月18日 06:09 | 返信

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