このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

在宅医と施設ホスピスの両方に紹介状を書くがん拠点病院

2013年07月27日(土)

がん拠点病院には、言いたいことがありすぎて、もし講演に呼ばれたら6時間は話すだろう。
最近、在宅医と施設ホスピスの両方に紹介状を書いて「はい、サヨナラ」という病院がある。
緩和医療もゼロだし、なにががん拠点病院なのかと、疑問だらけだ。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
2つの紹介状を書いて、「どちらか好きな方に行きなさい」とか
「ゆくゆくは、ホスピスに行くからそれまでのつなぎに在宅医にも書いておこう」という勤務医。

我々は、つなぎ、 だそうだ。

患者さんや家族の希望は聞かずに、機械的に2つの紹介状を持たせる
がん拠点病院をなんとかできないのか。

それでいて、緩和医療はゼロ。
「うちの病院には、緩和医療はありません」と堂々と言う、がん拠点病院。

それが、インフォームドコンセントであり、連携であると完全に勘違いしている。
厚労省はなぜこんな病院のがん拠点病院の看板を取り上げないのか不思議だ。

患者さんは泣いている。
どうすればいいのか、全く分からないという。

医学教育の中に、エンドオブライフケア学や地域連携学なんてものは、ゼロ。
本当は、そこから生を見つめて欲しいのだが。

いずれにせよ、私にとって、がん拠点病院は未開のジャングル。
来年あたり、未開のジャングルで、思う存分暴れてみたいのだが。

患者さんの家族も、がん療養についてもっと勉強しなければいけない。

そこで、がんを宣告された患者さんの家族の力を描いた本が、来週出版される。

「がんの花道」(小学館)

自分で言うのもなんだけど、これは、いい本だ。
がん拠点病院の医療者に、まず読んで欲しい。

がん拠点病院が、私に本を書く力を与えてくれている、とも言える。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E8%8A%B1%E9%81%93-%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B9%B3%E7%A9%8F%E7%94%9F%E3%80%8D%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E5%8A%9B-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4093883157/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1374851992&sr=1-2

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

はじめまして。
6月に母(82歳)膵頭部がんステージⅣの診断を受けました。肝臓、肺、リンパ節,骨と転移してました。
救急車で搬送された病院では、すぐに他の病院を探すように言われました。
紹介された関連病院は、遠く通院に無理でした。最寄りの療養型病院を数か所面接に伺いました。
どこもいろんな制約があり、今は元気な母にとってむごい環境の施設でした。
同じ病衣、同じ髪型、経管栄養、ミトン、会話をすることもなく、みなさん同じ患者さんに見えました。
切ない思いを感じました。
療養型病院を諦め、在宅緩和医療を探し始めました。
和Drの本を読んで、母の平穏死を母とともに決めました。
でも、在宅緩和を行っている病院は少なく、平穏死ができる開業医を探しました。
平穏死ができるように、在宅での環境調整、介護保険の申請など行っています。
まだまだ問題や課題はありますが、平穏死ができるように支えていきたいと思っています。
自宅で母を看取ることに、不安はありますが、後悔のないように母を看取ります。
先生の本と出会わなかったら、やはり病院で死ぬ選択を選んでいたでしょう。
先生の考え方には、共感できます。ごもっともと思うことが多いです。

先生に間接的でも出逢えて感謝しています。
ありがとうございます。
猛暑の中、お忙しいそうですが、お身体にご自愛ください。

Posted by らら at 2013年07月28日 12:13 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ