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助かるがんを放置している方からのお返事

2014年10月07日(火)

先日紹介した近藤医師の本を読んで助かる大腸がんを放置している方から返事があった。
やはり私の説明ではまったくダメなようで、責任を感じている。
いずれ時間を作ってもっと分り易く説明する機会を作りたいが忙しくて、先になる。
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毎日、全国各地のいろんな方から相談を頂く。
時間が無いので、ほとんどお応えできない。

ただ、「これはあまりにも可哀そうだ」と思ったので
お返事を差しあげただけで、決して私の考えを押し付けるものではない。

自己決定でいい。

よく、詳しい説明、エビデンス、論理的、などを求められる。
それをする能力も時間も無いので、結論だけを書いている。

具体的に聞かれたので、具体的に応えているのだが・・・

決して感情的ではなく、経験から自信を持って、お伝えしている。
そのために書籍や論説をたくさん書いて、オフィシャルページにもアップしてある。

しかし信者さんは読んでくれないし、読んでもまたそれがまた気にくわないのだろう。
聞かれたから返事をしているだけで、知らない人に、おせっかいを焼くつもりはない。

しかしそんな対応しかできないことを申し訳ない、とも思いながら読んでいた。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@



メールありがとうございました。
長尾医師のブロブにも取り上げてもらっていました。
突然の手紙でしたので無視されてもしかたないと思っていましたが、返信していただいて嬉しく思っています。
 
ただ、僕としては長尾医師の本を読ませたもらった上で、具体的なこととして質問したつもりでしたが、
「洗脳されている人に対してては何を言っても無駄」と切り捨てるような、感情的な内容だったのが残念でした。
医師として、論理的で具体的な返信を頂けたらと思っていましたが無理みたいですね。
 
僕も自分の大腸がんについては、長尾医師の言われるとおり今手術をすれば治る可能性は高いとは思っています。
ただがん転移が隠れている場合もあるので、そんないに焦ることもなくがんの様子を観察しながら治療を考えてるところです。
長尾医師が近藤医師のように素人の患者でもわかるように、しかもイメージではなく理論的に説明されることを望みます。
 
まあ僕もそうですが、人というのはなかなか自分の考えを変えることは出来ないし、
まして医師としてプライドが僕なんかよりもずっと高いだろうからなおさらでしょうね。
がんに対しては少し狭い見方しか出来ないように思いますが、
地域医療に対しては熱心に頑張られているようなので、
ぜひその思いを大切にしていただけたらと願っています。

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この記事へのコメント

金スマの近藤先生を観ました。
さーっと見ただけなんですけど、乳がんに対しては「乳房温存療法」と仰って、乳房や回りのリンパ組織ができるだけ取らないが、癌組織は最低限取る。その後放射線治療をする」と、仰っていました。
過去には「癌と闘うな」とか、過激なタイトルの本を書いていらっしゃいましたけど、ちょっとずつ現実の治療方法を取られていらっしゃるのでは、ないでしょうか?
近藤先生一流のお話方だったので、過去と、現在で,どうお考えが変わったのかは、はっきりしませんでした。
近藤先生への、他のお医者さんからの批判で、ちょっとずつ仰っていることが変化していらっしゃるのではないでしょうか?
始めは、癌治療の世界に一石を投じようとなさって、過激なことを、仰ったのかなあと思いました。
患者さんにしてみれば、その微妙なニュアンスの変化を的確に把握するのは難しいでしょうね。
「癌と闘うな」と聞いたら、「ああ、手術はしないほうが良いのか!」と思いますよね。
抗ガン剤についてもお話していらっしゃいましたけど、私には分かりませんでした。
たぶん長尾先生の仰っている抗がん剤治療と、同じ事を仰っていたと思います。

Posted by 大谷佳子 at 2014年10月07日 03:15 | 返信

放置をすると決めるということは、死を覚悟するということだと私には思えます。
そして、それで本人がいいのならば、仕方のないことだと思います。
たとえ家族が反対をしても、自分の意思がそうであれば、誰にもとめることはできません。

手術をしても、放射線治療をしても、抗がん剤をしても、全てに副作用があります。

やってみないとわからないことが医療です。
誰かのせいにしても、どうにもなりません。

人は個性を持った生き物で、同じ人はこの世にはいません。 

エビデンスだけを見ても、それは同じ種類のガンを患ったにせよ、他の方々のデータであり、それが自分自身に「絶対に」有効であるとは限らないのではないかと思います。多くは製薬会社が作り出すデータではないでしょうか。 

自分で決めなければなりません。

「ガン」「認知症」を、他人事と思っている人が多くいますが、実際に自分にとって大切な家族や友人たちが、そういった病気になり看病をする側に立つと、自分自身の将来を考えます。

自分自身ならば、どういう治療を受けたいのか。 プライオリティは何なのか。 何をどうしたいのかをハッキリとしておかねば、私は怖いです。

人の意見に左右され、自分の考えを受け入れてくれないと拗ねている、その時間にできることがあるはずです。

治療を受けるのかどうか。 受けないのならば、最期はどうしたいのか。 受けるのならば、何を基準に、どういった場所で受けるのか、どれくらいの費用が使えるのか。 

他の病気と異なり、ガンは再発する可能性がある病気です。 再発時にはどうするのかも頭に入れ、緩和治療も考えておくべきだと私は思います。

また、遺される家族のことはどうするのか。 
葬儀はするのかどうか、遺産はどのように分けるのか、形見分けはどうするか。

ガンは時間がある病気です。その間に様々なことを考えることができます。 そして、同時に家族や友人と、宝物のような時間を遺すこともできます。

考え方で変わってくることが、あるはずです。

Posted by よしみ at 2014年10月07日 12:04 | 返信

 長尾先生が普段されていることを見れば分かると思うんだけどな・・・・

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年10月07日 01:53 | 返信

こんにちは^^
がんってやはり治らないのですかね・・・
家系的にもうちはがんだからこわいもんです。
お医者さんのブログでこんなに綺麗にまとまってる
ブログ初めて読みました^^
また覗きます!!

この手紙の方、よしみ様のコメントを読まれるでしょうか。
幸い癌については未病の私ですが、よしみ様のコメントの一つ一つ、よく考えねばと思いました。ありがとうございます。
この手紙の方、今手術すればなおるであろう大腸癌、近い死を覚悟され、放置療法を選ばれたのは個人の決定、他人がとやかく言うことではありません。酷い言葉なら勝手におやんなさい、です。
人間いつかは死にます、それを忘れ無為に過ごし、突然死より、色々なことを考えて決める時間がある病気、でも近藤先生の方法を選ばれたなら、長尾先生に手紙を出して何と言って欲しかったのですか。
そんなことをする暇あるなら、よしみ様のコメント通り、考えて決めることは色々ありますよ。
ゆっくり苦しむことなく進行するとも限りません。よしみ様のコメントにある通り、1人として同じ人はいませんから。
仕事は?近所、友人、親戚付き合いは?
進行したらどういう緩和療法をどこで受けるのか、泣かれた奥様は最後までお世話してくださるのか?
自分の人生、自分で決めて良いとは思いますが、御家族を始めとする大勢の方に生かされている人生でもあるのでは?
放置療法で行かれるなら、最も大事なのは、精神的肉体的に苦労なさるであろう奥様のフォローかと思います。、特に事情を知らない親戚に奥様が叩かれないよう、奥様の生活が安定するよう、心配りをしっかり、、、。

Posted by 小畑ふみこ at 2014年10月07日 05:20 | 返信

立花隆氏のNHKで「癌」についての特集が合った時、たしか離婚した前の奥様が、癌と言われたので、一緒に大学病院のお医者さんに、行くのについてきてくれと言われて、一緒に行きましたと言う場面がありました。
勝気な前の奥様は自分でも、勉強してきたので一生懸命お医者さんに質問しているのですけど、その様子を、立花隆氏が「彼女は、癌と闘うのじゃなくて、お医者さんと闘ってるんだものね」と、仰っている様子が、おかしかったです。
離婚したとはいえ、一度は恋愛して結婚して、まあ離婚したわけで、その前の奥様が癌になって、立花氏にすがろうとしていらっしゃるのは、かわいそうなんだけど、なんだかお医者さんに、いつもの調子で、食い下がっているので、お医者さんにも気の毒なような、でも癌になった人の気持ちは立花氏自身も癌になって、奇跡的に生還を果たしたので、嫌と言うほどわかると言う、なんか泣き笑いみたいなペーソスがありました。ドキュメンタリーというよりは、フランス映画でも見ているような感じでした。
泣きたいような患者さんの気持ち、でもお医者さんだって泣きたいんじゃないかな。
長尾先生の本の書いてあるように、「癌」と言われた時に遺伝子検査をして、一番最適な抗がん剤を、最適な量で投与する治療は、良いかも知れませんね。

Posted by 大谷佳子 at 2014年10月09日 12:26 | 返信

私は、3年前に健診において便潜血が陽性と判断され内視鏡で盲腸部におおきな腫瘍が見つかりました。近藤誠先生の著作物は何冊か読んでいて診断を受けてからも再読しましたが、放置しておくと「腸閉そく」になるので、迷わずに「開腹出術」をしてもらいました。入院も、点滴も生まれてはじめてで、貴重な体験をさせてもらったと思っています。生検の結果「ステージⅢb」と診断されて、術後の抗がん剤治療を受けました。UFT、TS-1からゼロックス療法も経験しました。ゼロックスでの副作用がきつかったので、主治医に相談したら「中止しましょうか」ということになり、化学療法は予定の60%ぐらいでリタイアしました。。私の「がん」は、すでにリンパ節や静脈に転移していたので近藤先生のいわれる「がんもどき」ではなく「本物」のそれだと思われます。最初の2年間は、定期検診のたびにビクビクしマーカーの変動に一喜一憂していましたが、3年目に入ると慣れ鈍感になったのかビクビクしないようになりました。来月で3年を迎えますが、現在のところ、マーカーも安定しており、CT画像でも異常は発見されていません。

 今は、日々の生活の中で、できるだけ「再発」しにくいように、食事や運動などに気を付けているようなところです。それが、自分のできめ「抗がん」だと思っています。

 近藤誠先生の書かれていることや発言内容は「がんもどき」とか「放置」とか素人にとって、わかりやすく、受入れやすいとは思います。でも、「がん」は、人が一人ひとり違うように、ひとつとして同じものはないと思います。白か黒かで二分できるものでぱないと思います。
 私は「もし、再発したらどうするか」について、時々、考えることがありますが、主治医が「抗がん剤」を勧めてきたら、とりあえずは、比較的副作用の少ないUFTぐらいは、やってみてもいいかなぐらいで考えています。でも、その時になってみないと、どうするかは分からないと思います。自分の命は、自分だけのモノではありません。家族や、会社や、周りのことも考える必要があると思っています。何が最良の方法なのかを、自分で考えて判断するしかないと思います。

Posted by じーさん at 2014年10月20日 03:02 | 返信

私は乳がんステージⅢbで、代替療法をしました。
抗がん剤をする体力すらなかったから、その間に少しでも体力をつけようとしました。
ですが、うっかり傾倒してしまい、その間に胸骨と肺に転移。
寝返りがうちにくいなーと思っていたのですが、ある日仰向けから痛みで動けなくなりました。
その後、ホルモン療法(きかなかった)→抗がん剤(パクリタキセル)を月3→経口抗がん剤(ゼローダ&エンドキサン)で治療中です。
乳がんは殆ど消え、肺も骨も殆ど良くなりました。

化学療法、代替療法、どちらもやっているのでわかるのですが、
どっちも悪いものではありません。
悪いと決めているのは私たち人間です。
化学療法で諦めた人が代替療法で助かる。
代替療法でダメだった人が化学療法で助かる。
もちろん、助からない人もいます。

化学療法は、先人たちが苦しんで、悲しんで、絶望して。
研究して、試して、今のお薬があります。
代替療法は、薬が効かなくて、苦しんで、どうしたらいいか悩み、
調べ、色々と試した結果のものです。

ですが、万人に100%ピッタリ合うものは、ないのではないかと考えます。

どの選択をするか。
自分は生きて行きたいのか。
どのようにしたら、生きていけるのか。

放置は、無視と同じだと考えます。
(代替療法は、治りたいという気持ちがあり、その上での選択ですから、無視ではありませんね)

無視=生の放置。即ち、自分に向き合わず、死を選んでいます。

この方は、本当に自分と向き合っているのでしょうか?
近藤医師の意見を盾にして、自分と向き合っていないように思います。
(人の意見を盾にしていれば、自分は傷つかずに済みますね)

病気と向き合うのではありません。
病気を通して、徹底的に自分と向き合っていくのが、闘病です。

と、私は考えます。

Posted by ぽん at 2014年10月23日 05:34 | 返信

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