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24時間リハビリ

2014年10月09日(木)

今日は朝の往診を終えてから、書籍の取材、日本慢性期医療協会の理事会、
そして夜は東京医大での講演会、そして懇親会、懇談会と1日、徘徊していた。
東京医大では来年から医学部の学生に在宅医療の講義をするように言われた。
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施設を持たない診療所医師(町医者)の分際で、、病院協会の理事を
拝命しているのは、たぶん私ぐらいか。

おかげで、病院のことが良く分かる。
病院経営は大変で、開業医はそれを知らずに文句を言っている。

そういえば蛇足だが、朝日新聞と産経新部の両方に5年間連載を
持っているのも、たぶん私一人だろう。

また日本医事新報と医療タイムスの医療系メデイアの連載もそう。
考えてみれば、ずいぶん、ヘンなポジションを拝命しているオッサン。


午後、日慢協の理事会に久々にじっくり座らせて頂き、全国の理事の
お話を聞いていた。

生の声が入ってきて、雑誌を読むより、ずっと理解できる。
はっきり言って、病院経営はギリギリで生き残りに必死だ。

慢性期の病院(療養病床)も同じだ。
そして大学病院とて、多くの赤字部門を抱えて自転車操業なのだ。

そんな中、ここまで情熱をかけていい医療を模索しているのかと感動した。
特に病院内の介護職の処遇改善についての意見には、目を見張るものがあった。

地域では、「介護職」と呼ばれるものが、
病院内では、「看護補助」と呼ばれている。

それでは、モチベーションも上がらない。
まして、処遇改善に差があってはいけない。

そんな内容も理事会で話し合われた。
病院経営の実態を知るにはいい機会だ。

ちなみに医療法人は、利益の半分は、税金を払っている。
一方、社会福祉法人は無税である。


さて、理事会終了後、講演会まで少し時間ほどがあったので、
日慢協の定例記者会見を聞いていた。

なかでも、「24時間リハビリ」の提唱に心を打たれた。
どうして医療も介護も24時間なのに、リハビリだけが、20分なのか。

病気別、時間別の出来高制は、患者さんのためになっているのか?
もっと現場の裁量があってもいいのではないか。

リハビリは慢性期医療の基本なので、出来高ではなく包括制にして
楽しく、必要なら、夜間のトイレ介助もリハビリとしてやるべきである・・

決して、病院が儲けようという話ではない。
患者さんのための慢性期医療を推進するため利害を越えて理想論を主張された。

武久会長には、不思議な魅力がある。
日夜真剣に、日本の慢性期医療の改革を考えておられる。

医療界の革命児、と言われる理由が良く分かる。
ここに集っておられる理事こそ、日本の医療界を牽引されておられる。

日慢協に入れていただき、良かった!
ここで勉強させてもらい幸せだと思った。

このブログを読まれている開業医の先生も是非日慢協に入会を! →こちら
開業医も35人ほど入会している。

来月、熊本で日本慢性期医療学会もあるので、こちらへも。 →こちら

そして、いよいよ慢性期医療総合診療医講座も年末から始まる。 →こちら
不肖、私も講師を依頼さえている。

24時間リハビリは、おそらく記事として流れるのだろう。
これからの時代、出来高→包括への転換を、急ぐべきだと思う。


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この記事へのコメント

 講義まで引き受けられたら 益々忙しくなるばかりですね☆~

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2014年10月11日 09:44 | 返信

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