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治療をやめた夫 満足だったか

2015年02月03日(火)

朝日新聞の投書欄に、がん放置への疑問が掲載されていた。
「治療をやめた夫 満足だったか」 →こちら
もちろん旅立たれた本人に聞いてみないと分らない話だ。
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世の中には、いろんな意見がある。

本人の意見と家族の考えが真反対のこともある。
いい悪いではなく、満足、納得の問題だと考える。

最近頂いた、がん医療や在宅医療に関するお便りを紹介したい。

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昨年6月に父をガンで亡くしたのですが、末期にはガン性腹膜炎になりました。
治療方針についてドクターから判断を迫られ悩んでいた時、
【町医者には拷問に見える「がん性腹膜炎の抗がん剤治療」】の記事を見つけて、
最期に決断できたおかげで、父と心安らかに過ごす事ができました。
両親共ガンで旅立ち、何度経験しても何がベストかは分かりませんが、感謝してます。
母も7年闘病したので、色々なドクターを見てきたつもりですが、
こんなに人間的なドクターがいるのかと。
ありがとうございました。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

1月10日のの横須賀市での講演会のアンケート調査→こちら

ご参考までに。

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以下、がん患者会のお世話をされている方からのお便り

長尾和宏 先生
 
お世話になっております。
寒い毎日ですが、ご活躍のことと存じます。
 
さて、先生にご相談させて頂いていた○○病院に
かかっている乳がん末期の患者さんですが、
本日ご主人から連絡を頂き、今日退院し、
在宅医療を受けられることになったそうです。

○○クリニックの先生にお願いしたようです。
ご主人とご本人の意向もあって、まだ化学療法は続けながらと
お考えのようではありますが、
それも思うようにされたらいいと思いますとお伝えしました。
 
今、ご自宅へもどられて、奥様がカレーを食べているんだと
とても嬉しそうに電話口でご主人がおっしゃっていました。

在宅医療を当初は考えられてもおられなかったので、
私が示した選択肢の一つである在宅を受け入れるのに少し時間がかかったようですが、
ご本人が自宅へ帰りたいとの思いが強く、ご主人も色々とお調べになり、
在宅医療をと覚悟されました。
 
「○○さん、家ってこんなにいいんですね。
連れて帰って来てつくづく思いました。
病院の個室での閉塞感はすごかったんだなと
改めて思います。
本当に色々教えてくれてありがとうございました。」
 
そう言って下さいました。
 
思い切って、最期の迎え方のお話をさせて頂いて、
良かったと思いました。
どんな結果であれ、もちろんご本人と、ご家族の思いを一番に
思っていましたが、残された家族が思いの残らないようにと
ただそれだけを願っていました。
 
1回でも自宅へ返してあげたい、それが叶えられて、
本当に嬉しく思います。
 
これからどれだけの時間が残されているのかわかりませんが、
奥様が穏やかにご家族と仕事仲間に囲まれて、
幸せな時間を過ごされることを願っています。
 
最期の時をどう過ごすのか、
それをどのタイミングで話すのか、
とても難しいと感じつつ、ご本人の気持ちとご家族の気持ちと
その環境で出来ることが何かという選択肢の一つとして、
在宅医療を示すことがもっと普通に出来たらいいなと思いました。

そういう仕組みがごく当たり前にできるような、
そんな日本であってほしいと思いました。

そのためには、もっと医療と介護の連携が必要で、
在宅医療は安心だよ、と知ってもらい、
普段から「生きること」「死ぬこと」を語ることが出来る環境や
教育が必要なんじゃないかと思いました。
 
お節介の度が過ぎて、ご主人にどう思われるかもわからんなぁと
びくびくしながらも、ただの患者である私が、数回しか会ったことのないご主人に
言葉を選んで、在宅医療の話をさせて頂き、当初は不審がられつつも、
ご主人がこうして今日お電話を下さったことを本当に嬉しく思っています。
 
最後はもしかしたら病院になるかも知れませんが、
それもありだと思っています。
在宅医療を決心されたご主人を応援しながら、
また奥様の顔を見に行きたいと思っています。
 
先生に御礼をお伝えしたくて、メールをさせて頂きました。
長いメールですみません。
ありがとうございました。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

毎日、こうした便りが全国各地から届く。
だから近藤誠本が売れるのも良く分かる。

ただ私は、間違っているものは間違いだと指摘しているだけ。
もちろん合っているとこもある。

患者さんのためのがん医療になれば、それでいい。
認知症についても同じこと。

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