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「かいご楽快」最終案内

2016年01月08日(金)

自分の用意もできていないのに宣伝するのも気が引けるが、
今週の産経新聞の連載は、「かいご楽快」について書いた。→こちら
現在申し込みが500人を超えたそうだが、これで最終案内とする。
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産経新聞・認知症の基礎知識シリーズ第3回  認知症ケアの現場から
                          1月10日はかいご楽快(がっかい)へ
                      
 謹んで新年の御挨拶を申し上げます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 さて今回は、特に40代~60代の人に読んで欲しいことです。というのも、私のような50代後半のものが同窓会などで集まれば必ず親の認知症や介護の話題になります。友人からも頻回に親の認知症に関する相談を受けます。外来診療もまるで認知症外来ですし、在宅医療も末期がんは1.5ケ月の在宅期間なので、長く関わるのは認知症の人達ばかりになる。つまり右を見ても左を見ても認知症の時代。さらに10年後の2025年には、団塊の世代が全員、後期高齢者となり大認知症、そして多死社会が来ます。その時に子供世代は、親のボケとどう向き合えばいいのでしょうか。

 親が物忘れや失敗をするたびに怒り散らす子供がいます。何度も子供や嫁に怒られた親は、被害妄想が強くなります。子供はなんとかして親を病院に連れて行こうと悩みます。あるいは親がボケたらもう人間じゃない、だから施設に入れないといけないと思い込む人もいます。親の「老い」が受け止められないのです。日本の医療や介護は子供世代が決定権を持っていることが多く、私たちも子供には逆らえません。本人は多少ボケても住み慣れた家で静かに過ごしたいと願っていても、結局は子供の言うことに誰も逆らえません。

 一方、一生懸命に親の介護をやろうとする子供の中には仕事を犠牲する人もいます。「介護離職」という言葉は、介護職員が職場を辞めていくことではありません。親の介護のために子供が仕事を離れることです。そんな介護離職を減らそうと政府は力を入れています。しかし介護保険は家族介護を前提としているので介護サービスだけでは親の在宅療養を叶えられない場合があります。だから親の介護を巡って悩む子供世代が増えています。巷には立派な介護施設や高齢者住宅が沢山できました。ありすぎてどこで決めたらいいのか迷う人も多くいます。認知症介護で悩んでいる人は地元の家族会などに相談することをお勧めします。そして来週開催される以下の会に来て頂ければ、考えが大きく変わるはずです。

 西宮市のNPO法人「つどい場さくらちゃん」は、毎年「かいご学会」という全国大会を主催してきました。認知症の人と介護者を支援する人の集まりです。か=介護、い=医療、ご=ご近所。今年は「かいご楽快(がっかい)」と少し漢字を改め、1月10日(日)に阪神西宮駅すぐの西宮市民会館アミテイーホールで開催されます。   映画「毎日がアルツハイマー」監督の関口祐加さんの映画と講演、仙台白百合女子大学教授の大坂純さんの「制度は幸せを保証するものではない」、鳥海房枝さんの「死はみな孤独死」、宅老所あんき代表の中矢暁美さんの「理想の施設は出来るの?」など盛りだくさんの内容。もちろん代表の丸尾多重子さんや私も登壇します。二度と無いメンバーで認知症ケアを学ぶ機会です。詳しくはNPO法人つどい場さくらちゃんのホームページをご覧下さい。イベントに参加できないという人は、先月出版された丸尾多重子さんとの2冊の共著「ボケた家族の愛しかた」(高橋書店)、「親の老いを受け入れる」(ブックマン社)をご覧下さい。前者は漫画が多く、後者は写真が多用され、とても分かり易いと両者とも好評です。
 
 
キーワード 映画「毎日がアルツハイマー」
関口祐加監督が母親の日常生活を描いた長編動画がYou Tubeにアップされ40万人に元気と笑顔が届けられ映画化された、続編の「毎日がアルツハイマー2」ではイギリスロケも加わり認知症のイメージを変えた。

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NPO法人つどい場さくらちゃん主催
 
『2016まじくる かいご楽快(がっかい)』
http://www.drnagao.com/img/lecture/kaigogakkai20160110.pdf
 
か=介護
い=医療
ご=ご近所
 
 
・認知症になっても地域で暮らせるか知りたい方
・家族の認知症介護で悩んでいる方
・家で認知症の親御さんを看ることに自信がない方   
   
医療職、介護職、市民、当事者、介護家族、どなたでもご参加ください!
 
日 時:2016年1月10日(日)
        10時~16時(会場9時半)
場 所:西宮市民会館アミティホール
        西宮市六湛寺町10-11
        阪神西宮駅「市役所口」改札北へ徒歩1分
        JR西宮駅から西南徒歩約10分
※当日は、西宮十日えびすのため、公共交通機関をご利用ください。
 
出演者:関口祐加さん(映画「毎日がアルツハイマー」監督)
→当日は、映画上映もあります。
 
大坂 純さん(仙台白百合女子大学人間学部教授)
→講演「制度は幸せを保証するものではない」
 
鳥海房枝さん(特定非営利法人メイアイヘルプユー事務局長)
→講演「死はみな孤独死」
 
中矢暁美さん(宅老所あんき代表)
→講演「理想の施設は出来るの?」
 
長尾和宏(長尾クリニック)
→びっくりワンマンショー
丸尾多重子さん
(NPO法人つどい場さくらちゃん代表)
 
参加費:3,000円(事前申込)
当日参加は4,000円です。
※チラシには12月20日が申込み期限となっておりますが、まだ申込み可能です。
お申込み・お問合せ:
特定非営利活動法人つどい場さくらちゃん
〒662-0972 西宮市今在家1-3
TEL/FAX 0798-35-0261
sakurachanmaru@bca.bai.ne.jp
 
もっと詳しく知りたい方へ。
当日のプログラムです。
http://www.drnagao.com/img/kaigo20160110.pdf
 
ご参加をお待ちしております。

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この記事へのコメント

「かいご楽快」最終案内 ・・・・・・・・ を読んで


□□学会が開催する講演会やセミナーならばともかく、
一NPO法人と一医療クリニックが主催する“○○楽快”
にけっして安くない¥3000 〔 ← 内容を考えると
格安! ですが〕を自己負担して参加する人が500名
を越えたというブログを拝見して、時代が変わったこと
を実感しています。

それだけ、在宅医療・介護・認知症対応が身近で切実な
問題となってきているということなのでしょう。

どのような心構えで、どのように対応していったらよ
いか? 「かいご楽快」に参加して、いろいろと勉強
させて貰おうと思っています。


長尾先生が準備のラストスパートに入っているという
記述を読んで、12:20~13:20 のびっくりワンマンシ
ョー!  1時間という時間をどのようにして“間”を
持たせるのか? 今から楽しみにしたいと思います。

1時間をまるまるエンターテイメントに徹する長尾先生
を見てみたい気もしますが、他の時間帯で触れる機会が
ないようであれば、昨日のブログで紹介のあった“まだ
市民にほとんど知られていない抗認知症薬の真実”の
大事な部分を一部の時間を使って紹介して戴くのも
良いかと思っています。


明後日に迫った「(西宮)かいご楽快」・・・・・ 楽しみに
しています

Posted by 小林 文夫 at 2016年01月08日 08:59 | 返信

自論なので、軽く読み流す程度で構いません、駄文になると思います。
認知症とは、究極の老化だと捉えていますので、余り病気レベルとして考えてはいません。
対処の仕方を誤ってしまい、薬害ですとかの人為的な変化を伴ってしまいますと、不自然な状態に
陥ってしまうことがあるのだと思います。
ですが、人間としての自然な老いの行く末に、「今」を理解することが乏しくなったり、判断が
不可能であったり、作業するための力が及ばなかったりと、単に「衰え」の状態が著しく進行した
のであれば、それは、自然な成りゆきであると、生来の気質や本質を知る身内であれば、その老いも
楽しく受け入れることが可能なのだと思います。
身内が、それを受け入れる事が可能な環境であるのか、又は、それまでに至る親子関係とかが正常に
意思疎通できる関係性があったのかどうか、とかが大事な因子だと思っています。
登壇なさる方々は、お身内のそれを見事に受け入れる事ができて、後に完結に至ったりであるとか、
また、他人のそれをも引き受ける事ができる程、パワフルで慈悲深いものを内面に持ち合わせて
おられる、逞しく包容力のある面々でいらっしゃるのだと思います。
同じ空間を御一緒できれば、「気」を頂くこと必至であると想像できます。

Posted by もも at 2016年01月08日 07:25 | 返信

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