がんばってくださいませ。

明朝のＡＢＣラジオに生出演 ･･････ を読んで

認知症患者〔要介護４認定？〕がJR線で人身事故
を起し、その結果生じた損害賠償をJR東海から請求
され、その妻〔85歳、要介護１認定〕と、長男が
監督責任を追及されていた裁判について、本日〔3/1
【火】〕午後、最高裁において最終判決が出ることから、
午前中から落ち着かず、じりじりとしながら判決の出
る午後３時を待ち続けていました。

もし、高齢の奥さんや、遠くに住んでいる長男さんに
監督義務があり、損害賠償を認めるような判決が出れ
ば、認知症患者は全て “拘束･監禁･幽閉” が当り前の
こととなってしまう！　との危機感が募っていました。

判決の出方次第で、今後の日本の認知症患者への対応
が変わる、変革の日となる怖さを感じていました。

結果は、奥さんや長男さんの監督義務を認めず、逆転
無罪判決が出て、胸を撫で下ろしています。
本当に良かったと思います。

ではありますが、一方において、では損害を被った人
は誰にどのようにして救済して貰えるんだろうか？　と
の疑問も感じています。

今回の事故は、JR東海という交通事業者〔企業〕さん
であるため、運行コスト（或いは損金）として処理する
ことが出来ると思いますが、もしこの被害者が一個人で
怪我を負ったり多大な損害を被ったとしたら、求償〔救済〕
されず、 “泣き寝入り！” となってしまうんでしょうか？

私は、長尾先生の提唱する“徘徊OK！：放牧大賛成！”
に賛同する者ですが、そのような人が、一般の一個人
（他人）に傷害や損害を与えた時の対応もきちんと考え
ておく必要があると強く感じています。

傷害や損害が発生したら、その被害者はしかるべく
救済が受けられなくては社会が成り立たないと思っ
ています。

通り魔〔加害者不詳〕による、傷害や殺傷の被害者
に対する “犯罪被害者給付制度” のような、国家が
運営する救済制度･社会保障制度とセットの今回の
無罪判決でなくては、公平性が担保出来ないのでは？
と私は感じています。

これからの超高齢化社会、認知症患者の増大に向けて
加害者と被害者を併せて保護･救済して行く社会シス
テムを早急に確立して行かないと、地域での見守り、
地域包括ケアは成り立たないと思います。

明日朝の 『おはようパーソナリティ道上洋三（朝日
放送ラジオ）』 で、長尾先生がどのように今回の裁判
について語られるのか？　楽しみに待ちたいと思い
ます。

ちちんぷいぷいわかりやすかったです。ありがとうございました。
長尾先生のラジオ出演の録画も聞きたかったです。