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看護小規模多機能とは

2018年02月03日(土)

私の周囲には看護小規模多機能があるが全国的にはまだまだこれからか。
国はこの「看多機」が一番のお勧めのように感じるが、伸び悩んでいる。
大きな病院からは、医療依存度が高い人はよくそこに紹介されるのだが・・・
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まだ知らない、という人のために。
そもそも看多機とはなんぞや??



「看護小規模多機能型サービス」

「通いの場」、「訪問介護や看護」、「泊りの場所」

秋山正子さんが開く看護小規模多機能型居宅介護「坂町ミモザの家」


『在宅続ける高齢者を訪問でケア、不調時は宿泊… 看護小規模多機能型サービスを考える』
 2015.4.16
 http://sonae.sankei.co.jp/life/article/150416/l_care0001-n1.html

 介護の必要な単身者や、昼間は高齢者だけになる「日中独居」をどう支えるかは、大きな課題だ。本人が施設入所を望まない場合、どんなサービスがあれば家での看取(みと)りができるのか。この4月に「複合型」から「看護小規模多機能型居宅介護(看護小規模多機能型)」に名称変更されたサービスを紹介しつつ考える。(佐藤好美)

                   ◇

 東京都内で2月、「住みなれた地域で最期まで暮らし続けるために」と題するシンポジウムが開かれた。介護保険のサービス「看護小規模多機能型」を紹介するシンポジウムだ。

 訪問看護師がキーパーソンになるサービスで、3年前に始まった。自宅に看護師や介護職が来てくれたり、状態が悪いときや退院後で体力が戻らないときは、訪問看護師の常駐する場所(事業所)で終日過ごしたり、泊まったりもできる。利用は登録制。どのサービスを使っても、スタッフの顔ぶれが変わらないので、認知症の人も落ち着いて過ごせる。訪問看護師が目配りをするので、人工呼吸器などをつけた人の生活も支えられるのが特徴だ。

 在宅看取りを支えるサービスとして期待されており、厚生労働省によると、利用者の3割超が家で看取られている。事業所内の看取りも合わせると6割超。全国の自宅死亡(12・8%)の割合を大きく上回る。

 シンポジウムには、東京都新宿区にある看護小規模多機能型居宅介護「わいは」の責任者で、看護師の細谷恵子さんが登壇した。「わいは」は青森県の方言で「まあ!」のように使う。介護の必要な人にも豊かな驚きや感動を、と名付けた。

 利用登録者は現在は14人で、呼吸管理が必要な人もいる。細谷さんは、医療ニーズを満たしつつ、高齢者の残る力を引き出すケアを紹介した。例えば胃に直接管を入れて栄養を送る「胃ろう」の人には口から食べるトレーニングを行い、胃ろうを外せた人も。「個々人に合うケアをすれば、管を外して口から食べられるようになったり、重度の人でも入院を回避したり、寝たきりの人の自立度が上がったりする。医療が必要だと、病院での対応になりがちだが、費用負担は社会にも本人にも重い。ここなら経済的にも助かるはず」と話す。

 市区町村が開設許可を出すサービスだが、民間シンクタンクの調べでは、行政の担当者でも「(サービスについて)あまり知らない」とする人が3割近い。事業所数は平成26年6月1日現在で全国151カ所にとどまる。

                   ◇

 ■「穏やかな看取り」チームで支え

 シンポジウムには、東京都内の会社員、早川道子さん(63)=仮名=も登壇した。早川さんは母のモトさんを80歳で、伯母のミホさんを92歳で看取り、3年前に13年間にわたる在宅介護を終えた。

 訪問看護師らのチームに支えられた早川さんは、サービスに感銘。チームが「看護小規模多機能型」を新設し、在宅介護を支えようとの計画に共感し、昨年、自宅を提供した。自分たちが受けたようなサービスが、多くの人に届くことを願っている。

 早川さんが、在宅介護に直面したのは、母のモトさんが脳梗塞(こうそく)で倒れ、左片まひが残ったのが発端。それまでは、モトさんが認知症のあるミホさんの世話を焼いていた。

 だが、早川さん自身は朝7時に家を出て、午後7時に帰宅する会社員。土日や夜間の介護はできても、平日の日中は困難。「最初は、母をどこに転院させるかしか考えていなかった」と振り返る。

 相談した「ケアーズ白十字訪問看護ステーション」(東京都新宿区)の責任者で、訪問看護師の秋山正子さんが提案したのは、2人を一緒に自宅で看ること。秋山さんは「介護保険が2人分使えると、住宅改修もいろいろできる。介護サービスも倍使える。複数介護は悪いことばかりではありません」と頼もしい。

 モトさんの「家に帰りたい」気持ちは明確で、早川さんも在宅介護を決断。秋山さんからは先の見通しも示され、「夜中におむつ交換が必要になったら、夜間のヘルパーも入れられる。心配しなくていい」と言われた。

 訪問や通所のサービスを使っても、左片まひのモトさんと、適切な判断のできないミホさんが日中2人きりになることも。それでも、家で生活できた理由を、秋山さんはまず「家族が、家は無理だと決めつけなかったこと」とした上で、「穏やかに衰えていくには、口から食べることで生活の質を上げ、管をつけず、重度化しないようにすることが重要。2人の生活を観察して意欲を引き出し、できることとできないことを見極め、要所要所で訪問すれば大丈夫」と話す。医療に頼りすぎず、事前予測で態勢を整え、自力で看取りまで行くことを支援するケアだ。

 モトさんは2年後に心筋梗塞で死去。ミホさんは日中独居の生活になった。いつも穏やかだったわけではない。転倒、骨折で入院したときは点滴を抜き取り、両手にミトンをされ、大声で叫んだことも。それでも、家に帰ると穏やかさを取り戻した。最後の1カ月は看護師やヘルパーがたびたび訪問。状態がゆるやかに低下し、自宅でヘルパーの手を握って亡くなった。

 早川さんは、在宅看取りができた理由について(1)事前に事業所から、今後の状態変化と対応策が示された安心感(2)看護師、ケアマネジャー、ヘルパーの連携が密で、問題が生じても、解決策と一緒に報告されたこと-などを挙げ、「2人を任せられる訪問看護師のチームがなければ、施設入所をさせるしかなかった」と振り返る。

 秋山さんは今年、ミホさんとモトさんの住まいのあった場所に看護小規模多機能型居宅介護「坂町ミモザの家」を開く。穏やかな看取りを、もっと進めるつもりだ。

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『坂町ミモザの家 の物語 と お願い』

 坂町に仲の良い老姉妹が住んでいて、時折、連れ立って、買い物帰りに喫茶店による姿をご近所の方は、ほほえましく眺めていたようです。妹のモトさん、姉のミホさん。姉のミホさんに少し物忘れが始まりだしたところを体の弱い妹のモトさんが助けるこの姉妹の生活が壊れてしまったのは、モトさんが脳梗塞で倒れた時からでした。リハビリが進んで家に戻れた時に、モトさんは家の中をぐるりと見渡し、生きて戻れるとは思わなかったと感慨深げでした。いろんなことがありましたが、それから2年後のお正月、モトさんは心筋梗塞で帰らぬ人になり、猫好きのミホさんが残されました。

 その後10年近く、物忘れが進むミホさんを多くの人の力を借りて自宅で看取る事が出来ました。デイサービスが好きではなかったミホさんが、自宅で最期を迎えられたのは、彼女の気持ちを真ん中に据えながらケアしたチームがいたからです。

 このお二人を、仕事を続けながら看取った娘さんが、生まれ育ったこの家が地域の役に立たないかと考えたことと、訪問看護ステーションが運営できる複合型サービスができないかと考えたことが合致して「坂町ミモザの家」の計画に繋がりました。それは2年前の事でした。

 地域の中で暮らし続けるためには、時には外へ出かけて行って人々と触れ合う「通いの場」が、おうちでの生活を支える時には「訪問介護や看護」を、そして、時には「泊り」の場所にも多機能に使えるこの地域密着のサービスは、医療ショートステイが取りにくい新宿区内にとっては必要とされるものです。登録利用者さん最大25名、通いの定員が一日最大15名、泊りは最大5名という、家庭的なという事を意識した小規模の「家」を目指します。

 そして、出来ればご近所にお住まいの方やお子さん連れのお母さんにも、ちょっと寄ってもらえる「ほっとできる空間=居場所」にもなれたらと願います。

 新宿区や東京都の助成を受けて建設が進んでいますが、植木・家具・什器など、これからみんなで支えて頂いて充実したものにしていくために、まだまだ費用が充足していません。

 ここは、NPO白十字在宅ボランティアの会のボランティアの活動の拠点にもなる予定です。皆様のご支援を心よりお願いいたします。

㈱ケアーズ 白十字訪問看護ステーション 統括所長 
NPO白十字在宅ボランティアの会 理事長 秋山 正子

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坂町ミモザの家が完成
NPO法人 白十字在宅ボランティアの会
理事長 秋山 正子
http://www.hakujuji-net.com/064/004/

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坂町ミモザの家イメージスケッチ
http://www.hakujuji-net.com/064/002/

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