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「人生の最期と希望」
2025年09月30日(火)
長寿社会の果てに僕たち在宅医が
向き合うのは「人生の最期と希望」。
これは、理屈ではなく現実である。
【NHKスペシャル】未完のバトン・最終回
在宅医が見つめた「最良の死」と終末期ケアの希望
|2025年9月28日★ →こちら
とってもいい番組だった。
涙が出るような映像には、感謝しかない。
でも、「最良の」という言葉に、憤りさえ感じた。
誰にとって「最良」なのか?
主語が無い形容詞を平気で使える報道局記者って、
所詮は「死は他人事」であることが透けて見える。
とはいえ、ひとりでも多くの人に観て欲しい内容である。
市橋医師とはお会いしたことがないけども、共感を抱いた。
市橋医師はオランダに行き、安楽死を年間10人実施
している医師と対談したが「安楽死に反対の立場」だ。
正直、「若いなあ」、
でも、「とってもいい医者やなあ」が率直な感想。
この番組で、市橋医師が安楽死を望んでいる日本人と
対話するシーンが結構長く、描かれているのがいいね。
でも、市橋医師にとって、死はまだ所詮「他人事」、に見えた。
ちなみに、僕自身は自分事、なんだけどけどね。
医師として自分自身の「死」をどこまで自分ごととして
考えられるのかが大切だと、ずーッと思ってきたけどね。
僕は今、安楽死の議論に参加しているけども、
この命題は今後ますます避けて通れないはず。
今後、この番組を観てから医学界の重鎮や
有識者安楽死の議論をして欲しいと思った。
市橋亮一医師 →こちら
僕は会ったこともないこの医師に、日本の終末期医療
のオピニオンリーダーになって欲しいなあ、と思った。
同時に、パリに住む92歳の俳優、
笈田ヨシ氏の発信に期待をした。
PS)
今日一日も終末期医療の相談に
結構ねちこく、寄り添っていた。
もちろん、ボランテイア、です。
命に関わる命題なので、結構、大変ですよ。
でもそれも、医師の役割だ、と思い直して
宴会には遅れて参加するのは仕方がないね。
なんて言い訳をさせて頂きます。

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