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緩和医療学のための緩和医療

2012年02月20日(月)

いろんな在宅系の学会や研究会に出て感じることがある。
病院と在宅の、死の文化の差だ。
これは日本とアトランテイス大陸の差、以上ではないか。
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言葉が通じない。

今日の研究会でも、そう思った。

「死の臨床・・・」とは、病院での「死」の研究会だ。
病院での死ばかりで、在宅死の話がなにもない。
その質問をしたが、言葉が通じないのでやめた。

「死」は、病院だけとは限らない。
1割は、在宅で看取られている。
だから、病院と在宅がまじわってこそ会が成立するのだが。

緩和医療学会もそう。
緩和医療学のための緩和医療。

そこには、在宅での緩和、患者のための緩和
という視点は感じない。

どうしてこんなに違うのだろうか。

看護大学での死の教育を聞いていると、いつも笑ってしまう。
そんなごちゃごちゃ言わずに、1週間でいいから現場に来ればいいのに。
そしたら分かるのに、難しい学問にしてしまう。

おまけにそれを研究テーマにして
それをしないと偉くなれない。
もっと現場主義になれないものか。

昔、インタビューだけで在宅研究の卒論を仕上げる看護学生が何人かいた。
これを注意する立場の指導者が、それ以上の机上の空論に終始している
のだから仕方が無いのだろう。

まあ、医学教育も同じような現状だ。

医学・看護教育が根本的に変わらないと
医療崩壊も何も変わらない。

文化の差を埋めるのは意外と難しい。
世界で戦争が起こるのがよくわかる。
自分を含めて人間はなかなか素直になれない。

素直になれるだけで素晴らしい医療者。
素晴らしい人間。

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