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糖尿病こそ総合診療が必要だ

2012年02月12日(日)

午前中、最新の糖尿病診療に関する勉強会に参加した。
糖尿病は、高血圧や脂質異常症の合併が多く、平均8種類以上の投薬を
されているそうだ。糖尿病こそ総合診療としての取り組みが必要だと感じた。

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大阪大学第二内科の後輩である下村伊一路教授も司会を務めていた。
骨代謝、腎障害、神経障害などさまざまな領域を意識した診療が求められる。
全国の有名な専門医が集まっていて、効率的に勉強ができた。

午後から、日本尊厳死協会の常任理事会に出席。
夜は帰阪して、300人規模のパーテイの司会を務める。


以下、医師向けサマリー(単なる自分の防備録だが)

最新の糖尿病診療

 

【インクレチン関連薬の現状と課題】

京都大学 稲垣暢也教授

低血糖のリスクが少ないDPP4阻害薬や

インクレチン関連薬への期待が高まっている。

            

【糖尿病神経障害の診断と治療のコツ】 

青森県立中央病院 馬場正之先生

 神経障害の検査が、この4月から点数がついた。

 患者さんが訴える「しびれ感」も痛みに含めて考える。

 日本においても欧米同様の患者さんがいて、早期発見

 早期治療が大切。

 治療は三環系(トリプタノールなど)、SNRI(デユロキセチン)や

 テグレトールなどを使用するがプレガバリン(リリカ)の効果が迅速。

 

【CKD合併糖尿病患者さんの脂質管理】

愛知医科大学 神谷英紀先生

 

愛知医大では、CKDは, Chronic Kidney Diseaseだけではなく、

C=Cardiology

K=Kidney

D=Diabetes も意味し、心臓病、糖尿病、そして腎臓病を総合的に診療している。

 リピトールは、アルブミン尿を抑制し、CKDの進展をも抑える。

 スタチンがどのようにCKDに有用なのかは今後の研究課題。

 

 

【糖尿病患者の骨粗鬆症と動脈硬化】

大阪市大 稲葉雅章教授

 

糖尿病患者さんでは、低回転型の骨粗焦燥になる。

糖が直接、骨芽細胞に働く。オステオカルトン(OC)の関与。

副甲状腺機能も低下させる。

 

糖尿病になると骨代謝回転異常が起こり、動脈硬化の進展にも深く関わる。

 

【糖尿病患者の治療アドヒアランスとアウトカム】

天理よろず相談所病院  石井均先生

 

糖尿病は、高血圧や脂質異常症などの合併があり、経口薬は平均7種類を超えている。

そのため服薬中断、受診中断が多い。

治療アドヒアランスに関する認識と行動改善を考慮した治療が大切。

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