「おまえはヤブだ、嘘つきだ」と怒る患者さんもいる。
まあ、そうなのだが。
咳が止まらないので、イラついているのが分かる。

そこに「タバコを止めないと咳は止まりませんよ」と言うと万事休す。
「これまでタバコを吸ってきたけど、そんなことを言う医者は初めてだ」と
すごまれる。

リレンザを吸いながら、タバコを吸う。
上手く吸えなければ、こちらに文句を言う。
タバコさえなければ・・・

タバコを擁護する養老毅先生には、ガッカリだ。
想像力の欠如もニコチン脳のせい？
自分は例外だということに気がついていない。

マスクをあげても、すぐに捨てて、
タバコを吸うインフル患者。
咳が止まるわけがない。

当たり前のことが、当たり前ではない。

兵庫県受動喫煙防止条例は、結局、骨抜きにされた。
この後退は、兵庫県の恥だ。
世界に恥を晒していることが理解できない為政者たち。

すべては、「ニコチン脳」のなせる業。

寝たきりになりながらも、タバコを吸う患者さん。
タバコが燃えて寝巻きにはあちこち穴があいている。
それでもタバコを要求する。

在宅酸素を入れながら、タバコを吸う患者さん。
火事が怖いので酸素を止めてもタバコは止めない。
どうすることもできない。

情けない。