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透析医と在宅医の連携

2012年02月07日(火)

人工透析を受けながら在宅医療を受けている患者さんが何人かいる。
透析医と在宅医はどちらも内科医でもあり充分な連携ができていない。
そこでさまざまな、アクシデントが発生するが、それは必然とも言える。
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延命治療とは、以下の3つ。

1) 人工栄養(胃瘻やIVH)
2) 人工呼吸
3) 人工透析

1と2は、病院としっかり連携している場合が多い。
急変に備えている。

しかし、3は、どちらに責任があるのか曖昧な場合が多い。

・血圧200以上なのに、透析医からは、弱い降圧剤しか投与されていない。
・HbA1c4.8%の糖尿病に対して、透析医から強い血糖降下剤が投与されている。
・高度の慢性心不全も合併しているが、透析医は治療していない。

内科と内科なのでどこか遠慮が起こる。
その結果、トラブルが起こる場合が多い。

そもそも、透析中であること自体、
いつ死んでもおかしくない状態。

生きているほうがラッキーと思わないといけない状態。
生きているほうが不思議な状態。

しかし、本人も家族も、いつまでもこの「平穏」が続くと思っている。
維持透析入った時点で、どこか安心している。
にそもそもその勘違いを正すのが、医師の仕事なのだが。

透析医は在宅医を馬鹿にしている。
在宅医は透析医を怖がっている。

両者はもっと上手に連携しなければいけない。
また、そのような在宅が今後増えてくる。
胃瘻だけではなく、人工透析の連携ももっと議論されるべきだろう。


 

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