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4月22日(火)厚生労働部門会議で後期高齢者医療制度について意見陳述をしました。
2008年04月22日(火)
去る4月22日2時より、国会内での民主党主催の厚生労働部門会議に呼んでいただき、「後期高齢者医療制度」について、一開業医の立場からの意見陳述を行いました。この制度は開業医から見てもとんでもない制度であること、フリーアクセスが制限され、国民皆保険制度の崩壊につながること、地域医療の和が乱れ医療の質が低下すること、また高齢者だけを分離したこの保険制度自体にはどだい無理があることなど、約30分間意見陳述し、本制度の早急撤廃を強く訴えました。
また、医療費削減政策を早急に改めないと、取り返しのつかない事態に陥ることを強く警告しました。尼埼市医師会の反対決議を、参考資料として添えました。ついでに5分間ルールについても「5分以内で安く済ませてくれと患者さんに言われ、普通の診療ができない。こんな馬鹿げたルールは早期に廃止して欲しい」と訴えてきました。
出席者は、国会議員が20人位と、厚労省の官僚が7?8人、マスコミ関係者など計40人位でした。薬害C型肝炎の原告団が泣きながら訴えていたあの部屋でした。テレビカメラが入っていましたので、少し緊張しました。ネクスト厚生労働大臣が司会をつとめ、目の前には年金の長妻議員やテレビタックルの山井議員など有名な議員が並んでいました。私の話に、皆さん強く頷いてくれたのが印象的で、大変心強く感じました。
私の質問に対する官僚たちの答弁は、既に文章になっていることを棒読みで繰り返すのみでした。答えになっていないものばかりでした。しかし会議終了後の名刺交換で、ある官僚は「先生の言う通りです。このままではいけません。」と本音を漏らしてくれました。気を良くして、「今晩飲みながら話しましょうか?」と誘ってみしたが「残念ですけど、このあと朝3時まで明日の答弁書を作成しなくてはいけないのです」とのことでした。
ちなみに5月7日には茨城県医師会長が同じく「後期高齢者医療制度」について、5月9日には、門田守人阪大教授が「外科医不足」について呼ばれ、現場からの意見陳述を行っています。
このような意見陳述を重ねて、政策が決定されるそうです。
4時半からは、参議院の議長公邸に招いて頂き、執務室で江田五月参議院議長と約30分間、やはり後期高齢者医療制度問題を中心に話し合いました。厚生労働部門会議とほぼ同じ要旨で早期撤廃の必要性をお話しましたが、この問題についてよくご存じでした。江田議長自らケーキとお茶を勧めて下さり、大変恐縮しました。
議員会館の中は、大病院の部長室のように部屋がズラーと並んでおり、数人の議員の部屋を回りました。兵庫県選出の辻泰弘議員も訪ねましたが、審議が終わったばかりで大変忙しそうに、汗をぬぐいながら話をしてくれました。
夜遅くまで議員と色々な議論をしましたが、印象としては、当たり前ですが官僚が責任を取ることはなく、政権交代しない限りこの制度は撤廃されないだろうなと、肌で感じました。すべて梅村聡参議院議員(大阪2区選出)による計らいです。
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この記事へのコメント
はじめまして。いきなりのメールで失礼致します。私は現在看護師として働いております。ですが、いろいろな理由から医師の道を歩みたいと考え、現在学士編入試験に挑戦をしております。将来は在宅医を希望しております。先生のブログを最近よく拝見させていただいています。そこで、先生の在宅医人生の中で、在宅医療における在宅医と看護師での問題点、改善点、看護師から在宅医を目指すものに期待する要素など、今後の目標のためにぜひご意見をいただきたいです。もし、時間があるときがありましたら、返信をよろしくおねがいします。
Posted by 川崎真人 at 2012年02月05日 07:37 | 返信
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