今日は縁あって上京し、午後から、國學院大學の学生200人に「タバコの害と禁煙方法」という題で講演しました。

　この大学は、1年生の喫煙率は低いのですが、2年生以降に喫煙率が、グッと上がってしまいます。そこで1，2年生を集めての講演となりました。
　タバコの害はもちろん、受動喫煙の実態、そして禁煙補助薬（ニコチンパッチやバリニクリンという飲み薬）についても詳しく解説しました。さらに法律問題にも触れ、ＦＣＴC（たばこ規制枠組み条約）について詳しく解説しました。最後には、タバコ１０００円増税法案の意味についても解説しました。

　6月18日現在、敷地内禁煙が実施されている大学は、全国で１４１校です。國學院大學には、まだ敷地内に禁煙スペースがありますが、一刻も早く敷地内禁煙になることを期待します。

　講演終了後、何人かの学生が質問に来ました。「今から禁煙しても効果があるか？」とか「空気清浄機があってもダメなのか」とか。講演前に保健室の先生に釘を刺されていました。「喫煙者と非喫煙者が対立しないように」と。そうなのです。喫煙者も非喫煙者も被害者です。国やＪＴは、タバコ問題をモラルやマナーの問題にすり替え、問題の本質を隠しています。喫煙者と非喫煙者の無用な対峙を防ぐためにも、このような真実を知って頂く機会は、大変意義があると考えます。

　今回、学生より教職員の喫煙率の方が高いことが分かり、「教職員相手にまた呼んでください」とお願いしました。明日、学生たちの感想文が届きます。楽しみです。

　終了後、帰阪し、「メタボにおける脂肪管理」の講演会に参加。講師の大阪大学病院教授の山下静也先生と久々に懇談しました。帰りがけに、飛行機の中で電話を頂いた、危篤状態のがん患者さん２人を往診して帰りました。思ったより落ち着いていて、ひと安心。遅くなって申し訳ありませんでした。