このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
11月14日(金)自治医大と看護学校からお客さんで大忙し
2008年11月14日(金)
自治医大の地域医療システムを研究している女医さんが1日中私に密着取材して頂きました。朝8時30分に待ち合わせて3件往診。午前の診療、昼の在宅ミーテイング、そして午後の往診です。
今日は食道がん末期の患者さんが退院され、さっそく訪問しました。水も飲めないので、IVHポートから沢山の点滴を受けながら帰って来ました。自宅と言っても自分の強い思い入れの趣味のお店の2階の小さな部屋です。今後の点滴スケジュールなどについて1時間話しこみました。一人暮らしで、介護保険も保険料未納で使えず、みんなで頭をかかえ込んでしまいました。しかしこのような困難例にあたるとファイトが湧くのが私の特徴です。とりあえず生保の申請の可能性が高いと判断しました。
その後、腎臓癌の再発で放射線治療が効を奏し、3ケ月ぶりに自宅に帰ってきた患者さんも訪問しました。「もう会えないかと思っていたよ」と思わず言ってしまいました。口の軽い正直な私です。しかし患者さんもニコニコ、満面の笑みで迎えてくれました。こんな嬉しい瞬間はありません。「まだまだ自宅で頑張ろうね」、と約束しました。
忙しい夕方診のあとは、すい臓がん末期のこれまた独居の方を訪問しました。寝ているところを合鍵で開けて入り強引に起こしてしまいました。まるでドロボウです。これを許して頂けるかが信頼関係のバロメーターです。そして最後は認知症の患者さんが肺炎を起こした様子を聞き緊急訪問し、家族の希望で近くの病院に緊急入院させました。
その自治医大の先生は全国の有名在宅医(私も仲間に加えて頂き大変光栄です)を回って往診カバンの中身を研究しているとのこと。私は普段カバンを持たないで往診しているのでビックリされました。皆さんカバンに色々入れて往診しているらしいのですが、私は史上最低の在宅医だと呆れている様子でした。いい訳をするなら必要な道具(採血セットや簡単なお薬など)は車に積んであり、私にとっては車が往診カバンなのです。
こんなオッサンに14時間も密着取材して頂き、つかれたかと思います。昨日から、大阪の看護学校からも看護学生が4人研修に来ていて、あちこちからのお客さんで賑わった1日でした。活気があることはいいことです。
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: