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11月15日(土) 今日も、大物2名が来院しました、甲斐看護師が講演しました

2008年11月15日(土)

 昨日に続き、今日も偉い先生が2名、昼前後に来院され冷汗ものでした。日本禁煙学会理事の薗潤先生と来年の日本在宅医学会会長の中野一司先生です。ザーッと院内を見て頂き、中野先生には在宅スタッフとつかの間の雑談をして頂きました。 

  4時からは自分も世話人を務める「阪神ホームホスピスを考える会」です。当院の看護師の甲斐さんが「九州の病院から関西の在宅医療に飛び込んで―訪問看護の魅力とは―」と題して講演しました。メインは中野先生が、ITを駆使した在宅医療の実際とキュアからケアへのパラダイムシフトについて、膨大な内容の講演をされました。中野先生の在宅専門クリニック(鹿児島)は、全てが電子化されており、電子カルテと院内メーリングリストで情報共有している日本一の診療所です。時代の先端を走っていることがよく分かり、素晴らしい講演でした。 

  何故か毎回この勉強会の途中で在宅患者さんが息を引き取ります。変なジンクスがあります。今日は無事終了かと思った講演の最後の方にポケットの携帯電話が振動しました。胃癌末期でかなり弱ってきた患者さんがポータブルトイレで用を足しながら絶命された様子を奥さんが慌てて伝えてきました。いわゆる急変です。「救急車を呼ぶんですか?」「呼ばなくていいですよ。呼んで亡くなっていたら取り調べになりますから、落ち着いて少し待っててね」となだめました。

  中野先生への質問を終え、死亡診断書を取りにクリニックに立ち寄り、患者さん宅に走って駆け付けた時には、最期の息をしてから30分が経過していました。土曜の夜はなぜかよくこのように汗だくになります。私も家族もまさか今日とは思っておらず、充分に覚悟ができていなかった中での急変にご家族は大変慌てていました。思わず30分ほど在宅での最期についての講話をしました。するとご家族はだんだん落ち着いてこられ「苦しまんでほんま良かった」と言ってくれ、看取りが完了しました。 

  再び戻った懇親会では、中野先生を中心に関西一円から集まった医師、看護師、市民らと政治にも話題が及び時がたつのも忘れるくらい楽しく懇親しました。来年2月の鹿児島での在宅医学会には、当院から何題か演題を出して(今年は2題でした)、会を盛り上げたいと思います。

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