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1月29日(木)
2009年01月29日(木)
タバコ本の原稿完成後は、脳卒中の勉強会と糖尿病の勉強会をハシゴしました
昨夜はテニスの後、深夜まで「タバコの本」の執筆に急に火がついたように追われました。昨年から執筆を放置していて心の奥に引っ掛かっていました。しかし先週、川西市医師会で「禁煙の講演会」をしたのを契機に一気に書いてしまおうと一念発起し、まるで子供の夏休みの宿題のような見事な一夜漬で、稚拙な原稿を仕上げました。午後2時に待ち合わせていた出版社の方に、原稿のUSBチップを渡すと心が半年ぶりに晴れました。
6時から合志病院の脳外科の先生を囲んでの脳卒中の勉強会に参加しました。頸動脈エコーで頸動脈が高度狭窄されている方はこれまで国立循環器病センターにご紹介していましたが、合志病院でも治療可能と知り大変参考になりました。また、脳梗塞診断の難しさを改めて実感しました。合志病院さんには毎週のようにお世話になっていて、地域にこのように元気な病院があり元気な医師がいることは大変素晴らしく恵まれたことだと感謝しています。
その後、西宮に移動して超有名な順天堂大学の河盛教授の糖尿病の講演を拝聴しました。この1年間で3回目です。「糖尿病患者さんの血圧、コレステロールを完璧に管理しなさい。そのためにはどんどんお薬を使いなさい」という趣旨の講演でしたが、今夜は大きな違和感を持ちました。その中には食事療法や運動療法について一切触れられていませんでした。さらに困ったことに最も大切な「禁煙」についても一切触れられていませんでした。糖尿病の権威がまさか大原則を忘れてしまったのでしょうか??
河盛先生がどうかしているのか、私が年をとって単にひねくれてきたのか、とにかく珍しく全く腑に落ちない講演内容でした。「全部がちゃんとコントロールされている糖尿病患者さんはたった3%しかいない」とのお話でしたが、私は「そもそも糖尿病とは97%の人が守れないようなそんな病気のはず」と思いました。
徹夜して記した禁煙本には、「タバコで糖尿病になる。メタボ対策はまず禁煙から」と書いたばかりです。そうした思い入れが冷めない間に拝聴したためか納得のいかない私は、懇親会で河盛先生に質問しました。すると「偉い先生がタバコを吸うからね」とのお答えで大変失望いたしました。糖尿病の権威にたてつくわけではありませんが、「糖尿病診療における禁煙の効用」を認めて頂けないなら、自分の力でなんとかしなくては、と思い直しました。とはいえ、一緒に記念撮影をするというミーハーぶりが私の欠点であります。
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